“奥州”のいろいろな読み方と例文
旧字:奧州
読み方割合
おうしゅう71.1%
みちのく13.2%
おうしう10.5%
あうしう2.6%
おく2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこでこの上はもう田村麻呂たむらまろをやるほかはないというので、いよいよ田村麻呂たむらまろ大将たいしょうにして、奥州おうしゅう出陣しゅつじんさせることになりました。
田村将軍 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
年久しく鞍馬にあり、その後、奥州みちのくにかくれて、生い育った九郎義経です。——と、お伝えたまわれば、兄頼朝はご存知のはずです。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ところで、随筆ずゐひついたはうは、初手しよてから筆者ひつしや用意よういふかい。これはまへにも一寸ちよつとつた。——奥州おうしう会津あひづ諏訪越中すはゑつちう大力だいりきひとあり。
怪力 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
きみはあれから奥州あうしう塩竈しほがままでつたか、相変あひかはらず心にけられて書面しよめんおくられて誠にかたじけない、丁度ちやうど宴会えんくわいをりきみ書状しよじやうとゞいたから、ひらおそしと開封かいふうして読上よみあげた所が、みんな感服かんぷくをしたよ
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
の時は手前てめえのためにばけの皮を現わされ、立端たちばを失ったから、悪事を止めて辛抱するとは云ったが、実は手前てめえを遺恨に思って附けていたのだが、忙がしい身の上だから奥州おく小隠こがくれをしていた所が
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)