“塩竈”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しおがま66.7%
しほがま33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
汽車が不通だというから塩竈しおがまを廻ったら、まだるッこくて仕方がないと。実際今日は天候のために、もう六時間以上も遅れているのだ。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
さてそれより塩竈しおがま神社にもうでて、もうこのつぼいしぶみ前を過ぎ、芭蕉ばしょうつじにつき、青葉の名城は日暮れたれば明日の見物となすべきつもりにて、知る人のもとに行きける。
突貫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
きみはあれから奥州あうしう塩竈しほがままでつたか、相変あひかはらず心にけられて書面しよめんおくられて誠にかたじけない、丁度ちやうど宴会えんくわいをりきみ書状しよじやうとゞいたから、ひらおそしと開封かいふうして読上よみあげた所が、みんな感服かんぷくをしたよ
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
陸奥みちのく塩竈しほがまの景色を写したので名高いあの東三条の河原院に、夜な/\現はれると云ふ噂のあつたとほるの左大臣の霊でさへ、大殿様のお叱りを受けては、姿を消したのに相違ございますまい。
地獄変 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)