“届”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
とど60.0%
とゞ18.2%
とゞけ10.9%
とどけ9.1%
いた1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一念天にとどいたか、ある大林のその中に、名さえも知らぬ木なれども、色もにおいもいと高き、十の木の実をお見附みつけなされたじゃ。
二十六夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
親仁おやぢわめくと、婦人をんな一寸ちよいとつてしろつまさきをちよろちよろと真黒まツくろすゝけたふとはしらたてつて、うまとゞかぬほどに小隠こがくれた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
重三郎はお刀を失い申訳なき為め万年橋から入水したとかみとゞけをした処が……重三郎は如何にも気の毒な事だ……飛んだ災難であったが
れまで私は部屋住へやずみだからほかに出るからと云てとどけねがいらぬ、颯々さっさつ出入でいりしたが、今度は仮初かりそめにも一家の主人であるから願書を出さなければならぬ。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「よほど前に大坂飛脚に出し候」と云ふ詩集が久しく蘭軒のもといたらなかつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)