“爪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つめ73.3%
つま24.0%
づめ0.7%
ツメ0.7%
そう0.3%
うり0.3%
0.3%
ツマ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「困つた事を言ふのネ、あ、さう/\かに……、蟹を食べた事があつて? あの赤アいつめのある、そうれ横に、ちよこ/\とふ……」
熊と猪 (新字旧仮名) / 沖野岩三郎(著)
学科も一番出来なかつた。かうして、人間の世界では、すぐれた者と劣つた者とが、ともにつまはじきにされることが度々あるものだ。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
これが非常ひじやう有効ゆうかうであつたので、(勿論もちろん先輩中せんぱいちうすで小萬鍬せうまんぐわもちゐてひとつたさうだが、それは三ぼんづめの、きはめてせうなるものまへ鍛冶屋かじやに四ほん大形おほがたのを別誂べつあつらへするなど
或る古書は伝へて「其長ソノタケ九尺余、胴ヨリ頭小サク、オモテ赤ク眼丸クシテ鼻高ク、傍ヲ見ル時ハ肩ヲコスリ、口広クシテ耳ニ及ビ、歯ハ馬ノ歯ノゴトク雪ヨリモ白シ、ツメハ熊ノ手足ニ似タリ、髪ハネズミ色ニシテ……」云々うんぬんと記してゐる。
ハビアン説法 (新字旧仮名) / 神西清(著)
その後、生え出でたる爪は一種奇怪なる形を有し、その両側にかたつむりの角のごとき二そうを見るに至った。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
と云う内にも、襤褸切ぼろぎれや、うりの皮、ボオル箱の壊れたのはまだしもで、いやどうも、言おうようのないあくたが目に浮ぶ。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
お艶は肩をすくめて、自分の袖をさぐって居ります。少し伏目に、八五郎を讃歎させた白い額を見せて、柔らかい公卿眉くげまゆと、美しい鼻筋、ほのかな唇の紅が、幾人かに恋患いをさせた魅力でしょう。
スックトツマサキ立ッテイルソウデス、川ノ流レニシタガッテ、チョンチョン歩イテイルソウデス、丸マゲ崩レヌヒトリノ女ハ、ゴム人形ダイテ歩イテイタ、ツカンデ見レバ、ソレハ人ノ児
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)