“爪紅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つまべに80.0%
つまぐれ8.0%
つまくれない4.0%
つまくれなゐ4.0%
つめべに4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
爪紅(つまべに)のやうに、しかしもつと情感的な丹紅(たんこう)を漲(みなぎ)らせながら、ピンと張りきつた彼女の腹部の皮膚が、その印象がきびしく自らの眼にあざやかだつた。
青いポアン (新字旧仮名) / 神西清(著)
猫のごと首絞められて死ぬといふことがをかしさ爪紅(つまぐれ)の咲く
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
○汐干狩の楽地として、春末夏初の風和(のど)かに天暖かなる頃、あるいは蛤蜊(こうり)を爪紅(つまくれない)の手に撈(と)るあり、あるいは銛(もり)を手にして牛尾魚(こち)比目魚(ひらめ)を突かんとするもあるところなり。
水の東京 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
優(やさ)しさよ、松蔭(まつかげ)の清水(しみづ)、柳(やなぎ)の井(ゐ)、音(おと)に雫(しづく)に聲(こゑ)ありて、旅人(たびびと)に露(つゆ)を分(わか)てば、細瀧(ほそだき)の心太(ところてん)、忽(たちま)ち酢(す)に浮(う)かれて、饂飩(うどん)、蒟蒻(こんにやく)を嘲(あざ)ける時(とき)、冷奴豆腐(ひややつこ)の蓼(たで)はじめて涼(すゞ)しく、爪紅(つまくれなゐ)なる蟹(かに)の群(むれ)
月令十二態 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
日(ひ)に向(むか)へば雪(ゆき)のやうな、へい、魔王殿(まわうどの)が一目(ひとめ)見(み)たら、松脂(まつやに)の涎(よだれ)を流(なが)いて、魂(たましひ)が夜這星(よばひぼし)に成(な)つて飛(と)ぶ……乳(ちゝ)の白(しろ)い、爪紅(つめべに)の赤(あか)い奴(やつ)を製作(こさ)へると言(い)はぬかい!
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)