“爪先”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つまさき93.0%
つまさ3.8%
つまきき1.9%
つめさき0.6%
トー0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其所そこは栃木県下の発光路ほっこうじという処です。鹿沼かぬまから三、四里奥へ這入はいり込んだ処で、段々と爪先つまさき上がりになった一つの山村であります。
僕は改札口の傍で爪先つまさき立ち、君を捜した。君が僕を見つけたのと、僕が君を見つけたのと、ほとんど同時くらいであったようだ。
未帰還の友に (新字新仮名) / 太宰治(著)
ジョルジュは彼のそういう放心に気づかなかった。彼は足音をぬすんで爪先つまきき立ってもどってくる者のように、自分の脱走を面白がっていた。
「貴方は随分お背が高いやうだが、うです、爪先つめさきが冷えるのが感じますかな。」
つひにロチスター氏の所へ來ると、彼女は、爪先トーで、彼の前で身輕くくる/\まはり、それから、彼の足下に片膝をついて、云つた——