“つまきき”の漢字の書き方と例文
語句割合
爪先100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ジョルジュは彼のそういう放心に気づかなかった。彼は足音をぬすんで爪先つまきき立ってもどってくる者のように、自分の脱走を面白がっていた。
ジャヴェルは橋の欄干に両肱りょうひじをもたせ、あごを両手に埋め、濃い口髭くちひげ爪先つまききで機械的にひねりながら、考え込んだ。
今では、爪先つまききで伸び上がると、両腕を壁越しに差出すことができた。そういう姿勢は楽ではなかったが、彼は長くそのままの姿で、壁にあごをのせ、じっと眺めまたいていた。