“聴”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方(ふりがな)割合
70.6%
きこ11.1%
ゆる5.0%
きか3.4%
きき2.7%
きゝ2.3%
きい1.5%
1.1%
きく0.8%
ぎき0.4%
(他:3)1.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“聴”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語40.4%
社会科学 > 風俗習慣・民俗学・民族学 > 伝説・民話[昔話]27.6%
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸21.0%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
そのほかにも母には一つ一つ思出がありそうでしたが、私はたいていのところで、くのをやめて外へ遊びに出て了うのでした。
虫干し (新字新仮名) / 鷹野つぎ(著)
僕は毎晩のように鉱石の上を針でさぐりながら、銚子局の出す報時信号タイム・シグナルのリズムにれたものです。
壊れたバリコン (新字新仮名) / 海野十三(著)
帳面をあけて先刻さっきの鶏を静かに写生していると、落ちついた耳の底へじゃらんじゃらんと云う馬の鈴がきこえ出した。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
すぐ崖のそばへ来て急に鳴き出したらしいひよどりも、声がきこえるだけで姿の見えないのが物足りなかった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
何故なにゆえというに、もし成善が母とともに往こうといったなら、藩は放ち遣ることをゆるさなかったであろう。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
し人の一枝の草一把の上を持ちても像を助け造らんと情願する者あらばほしいままこれゆる
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
「人のめかけなぞ私死んだって出来やしない。そんな事をきかしたら、あの堅気な人が何を言って怒るかしれやしない」
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
亡くての今は、そのきかれざりし恨より、親としてつかへざりし不孝の悔は直道の心を責むるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
目を閉ぢてききゐし貫一はしづかまぶたを開くとともにまゆひそめて、
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ひたおもて君がすぐなる言挙ことあげききいさぎよし心にとほる (加納子爵)
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
引続ひきつゞきましておきゝに入れますが、世の中に腹を立ちます程誠に人の身の害になりますものはございません。
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
これ新幡随院濡れ仏の縁起えんぎで、此の物語も少しは勧善懲悪かんぜんちょうあくの道を助くる事もやと、かく長々とおきゝにいれました。
我輩がほととぎすを読んでいるのを見て、君も天智天皇の方はやれるのかいときいた男だ。
倫敦消息 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
だから僕は北海道の冬というよりか冬則ち北海道という感が有ったのです。北海道の話をきいても『冬になると……』とこういわれると、身体からだがこうぶるぶるッとなったものです。
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
その日の夕方、次郎は、俊亮と、お民と、お浜の三人が茶の間で話しこんでいるのを、隣の部屋から立ちきしていた。
次郎物語:01 第一部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
すんでのことで立廻りになると見えたところを、娘のお妙の侠気と恋ごころから、あぶないところを救われたのだったが、それをまた、筆幸ふでこうの息子幸吉という、おせっかいなのが、裏口で立ちきしていて
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
切取強盗人殺牢破りなど云える悪人多からずば其職繁昌せず、悪人を探す為に善人を迄も疑い、見ぬ振をしてぬす、聞かぬ様をして偸みきく
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
彼も会得したようであった。再び高いはしごに昇って元気よく仕事をしていた。松の枝が時々にみしりみしりとたわんだ。その音をきくごとに、私は不安にたえなかった。
二階から (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
談話はなしが儲け話か女の噂である場合には、とりわけ身体中からだぢゆうを兎の耳のやうにしてぬすぎきをした。
人君じんくんにして諫臣かんしんが無ければせいを失い、士にして教友が無ければちょうを失う。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
予が幼時の剛情は、母に心配をかけしこと幾何ぞ。五歳の時、或雨の夜の事なりき。予、奇怪なる人形の顔を描きて、傲顔に下僕に示せしに、彼冷然として『余りお上手ではありません』と笑へり。己れ不埒の奴、然らば汝上手に書き見せよと、筆紙を取りて迫れば、下僕深く己が失礼を謝して、赦されんことを乞ふも、予更にるさず、剛情殆ど度に過ぎたり。
臨終の田中正造 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
大和おほわさんは学校——左様さうですか、先生は不相変あひかはらず御忙しくていらつしやいませうねエ——今日はネ、阿母おつかさん、慈愛館からおゆるしが出ましてネ、御年首に上つたんですよ、私
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)