きき)” の例文
旧字:
余はこの未信教国みしんきょうこくに生れ余の父母兄弟国人が嫌悪したる耶蘇教やそきょうに入れり、余の始めてこの教をききし頃は全国の信徒二千に満たず
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
も一度海外へ出て、苦学をしてのちびにくるから、奴は手許てもとへあずかっておいてくれと詫を入れた。けれど亀吉はいっかなきき入れはしない。
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
それゆゑだれかれききまゐなかに、可楽からくふ者があつて、これ櫛職人くししよくにんでござりましたが、いたつ口軽くちがる面白おもしろい人ゆゑ、わたくしも一つ飛入とびいり落語はなしをして見たいと申込まうしこんだ。
落語の濫觴 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
ひたおもて君がすぐなる言挙ことあげききいさぎよし心にとほる (加納子爵)
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
目を閉ぢてききゐし貫一はしづかまぶたを開くとともにまゆひそめて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ききを煩らわしました。——別に申す事はありません。
革鞄の怪 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
向って出て来たお前、おきき。8750
この書小なりといえども、外国宣教師の手を離れ、教会の力をからずして、ただちに神にききつつその御言を伝うる卒先者の一たりし事を以て光栄とする。
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
大和やまとはもききうるは
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)