“顰”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ひそ49.5%
しか42.0%
びん2.0%
ひそみ1.8%
ひん1.6%
しかめ0.9%
しが0.9%
ぴん0.7%
ゆが0.2%
シカメ0.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“顰”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語9.1%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆1.0%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
八重子は拾って来た掌の中の零余子ぬかごの数をかぞえていましたが「危ないわよ/\」と眉をひそめながら避けて逃げます。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
月を浴びてものすごきまで美しき女の顔を、無遠慮に打ちながめたる渠の眼色めざしは、ひそめる眉の下より異彩を放てり。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ただひとみれ上がったねこのような眼と、いつも動きを見せてるしかめた奇妙な鼻とだけが、昔のとおりです。
「そんなにキチキチされちゃかえって困るな。」と顔をしかめて言う。「商売が商売だから、どうせそう綺麗事に行きゃしない。」
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
無暗に豪傑振つて女を軽蔑したがるくせに高が売女ばいぢよの一びん一笑に喜憂して鼻の下を伸ばす先生方は、何方どつちかといふと却て女の翫弄物ぐわんろうぶつだ子。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
ましてやその一びん一笑によって、国も傾く女魔にょまがおつきなのです。
が、われ等は、決して彼等のひそみならって実行不能、真偽不明の煩瑣はんさ極まる法則などは述べようとはせぬ。
又われ等は形而上的けいじじょうてき詭弁家きべんかひそみならって、あまりにも深入りしたる推理穿鑿せんさくふけろうともしない。
主人ははしとも楊枝ようじとも片のつかないもので、無雑作むぞうさに饅頭を割って、むしゃむしゃ食い始めた。宗助もひんならった。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
れば吾々もこの度は米国人のひんならい、一切上圊じょうせいを廃して政府をこまらしてろうではないか、この発案の可否如何いかんとて
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
私はしかめツ顔をして云つた、それでも、ここまで来て、買はずに帰るのも業腹ごふはらだつたので……。
イボタの虫 (新字旧仮名) / 中戸川吉二(著)
すると、泣きつらや、しかめつ面やの病人たちのなかに、たつた一人機嫌よささうににこにこ顔で病床に横たはつてゐる一人の年若な傷病兵が眼についた。
器用な言葉の洒落 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
産婆は毎日来ては、湯をつかわせた。笹村も産児がどういう風に変化して行くかを見に行ったが、子供の顔は相変らずしがんでいた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「いけません、な」と、猫八は顔をしがめてみせながら、「そんなところで例のシチュエイションをやっては!」
猫八 (新字新仮名) / 岩野泡鳴(著)
ぴんしょう、少し大きなくしゃみをしても、とかく人気を呼びたがる役者にからまったできごとなのです。
右門捕物帖:23 幽霊水 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
從つて、癇癪持のお柳が一家の權を握つて、其一ぴんせうが家の中を明るくし又暗くする。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
しかし宿禰はひとり、ますます憂慮にゆがんだ暗鬱な顔をして、その眼を光らせながら宮の隅々をさ迷うていた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
卑弥呼は王に向けていたにこやかな微笑を急に反絵に向けると、その手をとって坐らせた。反耶の顔は、喜びに輝き出した反絵の顔にひきかえてゆがんで来た。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
それをみると、彼女は一寸シカメ顔をした。
良子 (新字旧仮名) / 中原中也(著)