“其女”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そなた61.9%
そのをんな23.8%
そち4.8%
そのあま4.8%
それ4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なるべく途中まででも送ってやりたいが、そういう訳だから、其女そなたが先に立つとすれば、一人旅をせねばならぬが、それでも、よいか。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まちには、病院びやうゐん新院長しんゐんちやういての種々いろ/\うはさてられてゐた。下女げぢよ醜婦しうふ會計くわいけい喧嘩けんくわをしたとか、會計くわいけい其女そのをんなまへひざつて謝罪しやざいしたとか、と。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
「誰だ、其女そちは。——ここの宿長しゅくおさの召使か」
大谷刑部 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
御可憐おかはいさうなは信太郎とやら云ふ御子おこどすえなー、大方をゝかた其女そのあまに毎々/\、いぢめられてやはりなはつたでしやろ、わたしうちとなりにも貴女あなた継子まゝこがありましてなー
夜汽車 (新字旧仮名) / 尾崎放哉(著)
其女それはミス・テーラーという英国の女宣教師で、シナの地方から北部の方を経てラサをえダージリンへ出る目的で来たので、大臣はミス・テーラーの名を知らなかったけれども
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)