“それ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ソレ
語句割合
37.9%
24.7%
5.4%
其品1.6%
其事0.9%
其人0.9%
其処0.9%
其金0.7%
其男0.7%
其衣0.7%
其刀0.7%
其家0.7%
其車0.7%
其言0.5%
其包0.5%
其声0.5%
其夜0.5%
其帳0.5%
其方0.5%
其船0.5%
其雛形0.5%
0.5%
0.5%
0.2%
其寺0.2%
其書0.2%
其茶0.2%
其菓0.2%
0.2%
其原0.2%
其塊0.2%
其塩0.2%
其子0.2%
其橋0.2%
其殿0.2%
其毛0.2%
其滓0.2%
其粥0.2%
其貨0.2%
其道0.2%
其馬0.2%
0.2%
全盛0.2%
其仏0.2%
其位0.2%
其便0.2%
其像0.2%
其剣0.2%
其友0.2%
其国0.2%
其堂0.2%
其女0.2%
其室0.2%
其尼0.2%
其屍0.2%
其岩0.2%
其島0.2%
其布0.2%
其帽0.2%
其庭0.2%
其式0.2%
其或0.2%
其教0.2%
其日0.2%
其暦0.2%
其本0.2%
其板0.2%
其果0.2%
其椀0.2%
其櫛0.2%
其涕0.2%
其物0.2%
其獣0.2%
其画0.2%
其病0.2%
其的0.2%
其皮0.2%
其盃0.2%
其石0.2%
其穴0.2%
其箱0.2%
其紙0.2%
其繩0.2%
其罪0.2%
其肉0.2%
其舞0.2%
其色0.2%
其芽0.2%
其荷0.2%
其薬0.2%
其袋0.2%
其話0.2%
其語0.2%
其諸0.2%
其長0.2%
其門0.2%
其霰0.2%
其香0.2%
其駅0.2%
其魚0.2%
其鳥0.2%
刀箱0.2%
吉村0.2%
0.2%
0.2%
芸者0.2%
0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
から井上が何か吟味に逢うて、福澤諭吉に証人になって出て来いとて、私を態々裁判所に呼出して、タワイもない事を散々
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
れも等印象派の画家がまだ名を成さない時代に買ひ集めたものが多いらしく、リユイル氏が愛蔵して売品としない物許りである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
当時の石川成章が何等かの故があつて、の年某の月日に関氏を称し、又五郎と称し、次で某の年某の月日に元の石川氏に復したと云ふことが知りたい。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
さて其品を無残や余所の蔵に籠らせ、幾干かの金懐中に浅黄の頭巾小提灯、闇夜も恐れず鋭次が家に。
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
十兵衞いよ/\五重塔の工事するに定まつてより寐ても起きても其事三昧、朝の飯喫ふにも心の中では塔をみ、夜の夢結ぶにも魂魄は九輪の頂を繞るほどなれば
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
お別れ申すが惜しいと言つても是れが夢ならば仕方のない事、さ、お出なされ、私も歸ります、更けては路が淋しう御座りますぞとて空車引いてうしろ向く、其人は東へ、此人は南へ
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
その夜はその村に泊らずに、其処から三里ばかり東へ進んでニャーモ・ホッターという小さな村に着いて宿り、その翌日テーショクという村で昼飯を済まし、その夜はタクツカという村に泊りました。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
より家尻を切って取った八百両の内の金子だと云うから、其金を呉れた奴が有るんだろうが、其奴が出さえすればいんだが、お調べが容易に届けばいが
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
其男の頭へ載せてやってそうして三帰五戒を授けて悪業の消滅するように願を掛けてやりました。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
丹誠一つで着させても着させ栄えなきばかりでなく見とも無いほど針目勝ち、それを先刻は頑是ない幼心といひながら、母様其衣は誰がのぢや、小いからは衣服
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
『きょうは、どちらへお越しでござりますか』——と、其刀が気に懸かるように、訊ねた。
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それから麦焦しの長三角形もやはりその草屋に打ち付けると同時に其家に火をける。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
あれらぬ仕方もなし、つて其車れますか、れでも此樣しい一人ゆくは心細いほどに、廣小路るまでづれにつてされ
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
と云うと、お浪はまた新に涙ぐんで其言には答えず
雁坂越 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
どれだけ入って居ったか知りませんが私は其包を押返して
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
其声よりき声をして馬鹿めとりながら為右衛門ずかずかと立ち出で、僮僕どもこの狂漢を門外に引きせ、騒々しきを嫌いたまう上人様に知れなば、我らがこやつのために叱らるべしとの下知
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
其夜からというものは真実、真実でござりまする上人様、晴れて居る空を見ても燈光かぬの暗いところを見ても、白木造りの五重の塔がぬっと突っ立って私を見下しておりまするわ
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
筆なんか其帳へ記入する時のほか手にしたこともないという仁だから、いくらびた庭面に春の日がに滑ろうが、あるかなしかの風に浮かれて桜の花びらが破れ畳に吹きこんでこようが
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
有る時や無い時が有って結極が左程の事もないようだし、それに家にばかりいるとツイ妹や弟の世話が余計焼きたくなって思わず其方に時間を取られるし……ですから矢張半日ずつ
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
グロウヴスは其船を有名なタイタニックとは知らず、只興をもって眺めているうちに、交替時間の少し前
運命のSOS (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
頼まれもせぬ仕事はできてしたい仕事はできない口惜しさ、ええ不運ほど情ないものはないとが歎けばお上人様、なまじできずば不運も知るまいと女房めが其雛形をば揺り動かしての述懐
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ととかく談話が横路る。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
或時土方となり、或時は坑夫となって、からへと際限もなく迷い歩くに、二十年の月日は夢と過ぎた。彼の頭には白髪えた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
この騒ぎを聞付けて、町の家々でも雨戸を明けた。「賊だ、賊だ。」と叫ぶ声がからへと伝えられた。重太郎は哀れや逃場を失った。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
其寺へ指してその荷持に案内されて午後四時頃着き、ピーツク・カムツァンという僧舎へ尋ねて参りました。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
エンゴン寺 其寺がかねてタシ・ルフンプー寺の老僧に教えられて居った文法学者の居るエンゴンという寺である。そこで公道を取らずにそのエンゴンという寺へわざわざ上って参りました。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
そのシナ兵にピンビタンから貰って来たシナ文字の通行券を渡して行くので、其書にはこの二人の通行を許せという文句が書いてあるのです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
其書に訳の分らぬ言葉が一つ書いてあるという様子を聞いてみるに、あるいはロシア語ではないかしらんと思いました。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
その茶飲み茶碗はいつも銀ので伏せてありまして、其茶がよい頃にさめると飲み、飲んではまた注いで二十分位蓋をしてさまして居るのです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
上等バタ茶の製法 まず其茶を半日もてそのをよく取って、そうして真っ黒な少し赤味がかった汁になって居る中にヤクのごく新鮮なバタを入れ
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
それはこのチベットのチャンタンにおいては無上の菓子として人に贈りあるいは珍来の客にすすめるものであるが其菓を私に一箇くれたです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
それから早速其菓をうまいとも何とも分らずに喰ってしまいそれからその若い男にどこかこの辺に私の泊る所があるまいか、食物も欲しいからと言いましたところが
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
或時土方となり、或時は坑夫となって、からへと際限もなく迷い歩くに、二十年の月日は夢と過ぎた。彼の頭には白髪えた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
この騒ぎを聞付けて、町の家々でも雨戸を明けた。「賊だ、賊だ。」と叫ぶ声がからへと伝えられた。重太郎は哀れや逃場を失った。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
し遊牧民が来て居らいでも其原から一日か一日半行くとゲロン・リンボチェの居る所に出られるというような話を聞きました。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
其原は大なる雪峰チーセ(〔の台地であってそこから一里半程湖水に向って南に行きますと、タルチェン・ターサムにつきます。チーセ雪峰から台地が斜な平地になって〕)
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
それを入れてうまく捏ねてそうして其塊を右の手でよく握り固めて喰います。もちろん朝から肉は喰いますので、その肉はやはり乾肉と生肉とそれから煮たのと三種類です。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
それは日本でいえばメンコのような一種の土塊を拵えて、其塊を遠く投げるのをこちらに居て打つというやり方、それからまたを描いて置いてその中に銀貨を入れて置く。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
その塩はなかなか尊い ものでちょっと普通の人民は其塩をお貰い申すことが出来ない。なかなか金を出しても容易には廻って来ない。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
伝手があればまず貰えるといったようなもので、其塩は貴族と僧官の主なるものに分たれる。もっとも大なる檀越とかあるいは殊更に関係ある大商業家などは幾分か貰えるです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
其子が教師にふざけて居る。いかにもその様子の馴れ馴れしいこと実に教師の子ではあるまいかと思いましたが、しかしその方は純粋の僧侶であるから妻君がないに極って居る。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
五色のシナ縮緬で飾りを付け、其子に例の香炉を持たして香をかせて居る。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
鉄繩の架橋 が此岸の山の岩から向う岸の山の岩へ括り付けてあって其橋へブランコになって人が向うへ渡って行くというに過ぎなかったのでしょう。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
その翌二十日また川の辺に沿うて東北に向って二里ばかり、田畑の中を進んで参りますと大きな橋がございました。其橋を渡って東北に一里半ばかり参りますとシン・ゾンカーという駅がある。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
何もかも行き届いた誠に清潔な御殿で、その御殿の横にもう一つ大きな御殿がある。其殿は新大蔵大臣の居らるるところで三階造りです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
この門は宝蔵の入口にして金の柱に銀の扉あるいは門の内には七宝自然の宝堂、玉殿あり、其殿に在する方々は神か菩薩のごとき真善美を
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
其毛を下にらして吊鬚のような具合に見せて居るのです。しかしそれをしい僧官に見付けられますとその顳顬に生えて居るところの毛を引抜かれてしまう。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
其毛でもってえて肩までわるところの帽子を一つくれたです。此帽は新しければ二十五円位、古いのでも棄売にして十円以上の物であると後で他の人から聞いたです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
ですから下等な修学僧侶は上等僧侶の飲みの茶を貰って来て其滓じて飲むんですが、さてその煎じるところの即ちヤクのはこれまたただは来ない。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
その茶を買うことの出来ん者は富貴な人の飲みって、其滓じて飲むです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
其粥は施主があって施すので、その中には肉が大分に入って居る。その粥なり茶を受ける椀は小さいので三合、大きなので五合位入るのを持って来て居る。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
晩は大抵麦粉のお、その中へ乾酪、大根、脂肪肉等を少し入れうまく拵えて其粥をすするのです。バタ茶は大抵隙間もなく机の上の茶碗に注がれてある。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
其貨はその地方で通用して居るだけで法王領のチベットでは通用しない。それは平円の形である。こういう貨幣ですからなかなか売買をするにも余程暇がかかって不便でございます。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
そうして一応其貨をよくめてからさも惜しそうに渡します。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
其道を一周しますとラサ府内に在るところのすべての仏およびの宝すなわち経蔵を廻った事になりますから、非常な功徳を積んだという訳になるのです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
少し道中は困難でもありまた野獣が出て来て害を加えぬにも限りませんけれどもまあ大抵そんな事はない。私は二度その道を通った事がある。其道が危ないと思うならブータンの方に行くがよい。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
その駅々からして駅馬を徴発して其馬で運送を続けて行くのですから、日に三里かよく行って四里位しか行かないのです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
その時分には大分大きなもので商隊を組立てて、あるいは百疋ないし二百疋の馬に二十人ないし三十人の人が付いて、其馬に載せ得らるるだけの荷物を積んで交易に出かけるです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
舀他一勺亦何妨 一勺むにげん〕
一夕 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
「いいえ、全盛どころではござんせん。姉が達者でいてくれますと、養母も力になるんですけど、私がこんなですからね。——何ですよ、いつも身体が弱くって困りますの。」
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それからカルカッタの在留日本人からして銀の仏を調えてくれろといって百ルピー寄附してくれたから、私は百十五ルピーけて銀の仏像三台と其仏を蔵める厨子一個をえた。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
其位を受ける法王は、むろん露国にもやはり仏教が行われて居って、一番最高等の僧侶はこういう物を受けるのである位の事で受けたので
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
けれどもそれも自然と慣れるです。そうしてこっちが其便を済まして来ますと犬は先を争うてその人糞を喰いに来る。だから西北原の内には便所はないけれど人糞の転がって居るような事もない。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
その中でも殊に目立った物は古派の開祖ペッマ・チュンネの像でありました。其像は台も像も一体に宝石で出来上って居る。ぐるりの壁もまた庭にも宝石が敷いてある。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
ところで擲った人はなぜそんなに門内に逃げ込んでじきにまたその門を締めるかというと、この人はもし其剣を投げてぐずぐずして居ると花嫁の送りの人にまる恐れがある。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
「雪峰チーセからこっちに来る時分に何か商人体の者に逢わなかったか。実は俺の友達がこの辺をうろついて居るので其友を捜して居るのだ。」「いやそういう者に逢わなかった。」
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
いや日本という国があるそうだが其国がなかなか強くって、とうとうペキンを取ってしまったとか、またシナは饑饉でもって何にも喰物が無くなったから人が人を殺して喰って居る。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
其れに今は屏風坂を登つて右の方に大師堂があるが、彼の大師様は三十六坊をグル/\廻つたもので、月の晦日と三日が縁日、今は御堂が出来て其堂へ落着いたが
下谷練塀小路 (新字旧仮名) / 正岡容(著)
其女はミス・テーラーという英国の女宣教師で、シナの地方から北部の方を経てラサをえダージリンへ出る目的で来たので、大臣はミス・テーラーの名を知らなかったけれども
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
長さ三間に奥行二間ばかり、其室が二間に仕切られて居る。けれども元来貴族の御殿風に出来て居るものですから中の壁の模様などは実に立派です。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
それでその麦の別荘に招待されて行くと六十余りの尼僧が居られる。其尼付添の尼僧、女中というような者も七、八名も居るです。家はなかなか立派に出来て居る。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
それから首、両手、両足と順々に切り落して、皆別々になると其屍を取り扱う多くの人達(その中には僧侶もあり)が料理を始めるです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
其岩を称して二十一の解脱〔仏〕母の姿であると説明をして居るです。そこが一番外道の中で高い所でほとんど雪峰チーセの高さと高低がない。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
その辺からラクガル湖の西の方を見ますと三つの島があって其島がちょうど五徳の足のような形になって居る。よってその三島を名づけて五徳島といっておいたです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
其布をもらったのがすなわち仮入学を許されたなんです。しかしチベットでは尊いラマに遇いに行くと、こんな赤い切布を首にかけるのが例になって居ります。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
其帽と少しばかりのバタと金を十タンガーくれまして馬と下僕をつけて送らしてくれた。四里ばかり参りましてアジョプーというその辺の一つの部落の長の家に着いてその夜は泊りました。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
其堂を通り抜けると中央に東西五間に南北六間位の庭がある。其庭もやはり一体に板石が敷き詰めてありますが其庭は下等の僧侶が集まってお経を読みまた茶を飲み麦焦しを食う所です。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
そこでこの二つの品を花聟の母は花嫁を始め送り迎えの人々に少しずつ遣りますと、彼らはいちいちこれを手の平に受けてるです。其式が終ってからその母の案内に従って堂内に入って行く。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
其或周に継がんものは、百世といえども知るべきなり。(為政、二三)
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
新ポン教の教理は仏教に似て、そうしてまた神道気味合を持って居る教えである。ちょうど日本の両部神道というたようなものであるが、しかし其教よりもなお一層進んで居ります。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
なぜならば葬式を出すにも日のいがあって、其日をよく見定めてから、どういう方法の葬式にしようか、この屍体はどう始末をつければよいかということをラマに尋ねなければならん。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
其暦がチベット国中確かに一般に行われて居るけれど、その日の繰り方なり正月元日の出て来る日なりが地方によって一致しない事があるです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
しかし其本は教課が済みますとじきに売ってまた今度いる新しいのを買いますので、決して永久の持物として持たれて居るものじゃあない。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
板は二つに割れるようになって、其板に二つのがあってその桟をもって二つの板を合せて、そうしてそこへ錠をしたもので、その板の上の紙にチベット語で罪状が記してある。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
で、其果をまず第一に主人からしてちょいと右の手でつまんで何かを言いながら空中へ三度ばかりばらばらとき、そうして其果の幾分を自分の掌裡に取って喰うのです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
其椀で粥を一ぱいに茶を三ばい引っかけると充分なもので、それから自分のへ指して帰り道で、ゲ(ゲは徳を施すの意味)を貰うです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
娘の父母はその物品を娘のへ持って来て「お前のその櫛は大分古くなって居るから其櫛を棄ててこの新しい良いので梳くがよい。ここに良い油もあるからこれで立派におりするがよい」
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
それから人の前でもどこでも自分の着物の裾裏をまくってをかみ、そうして其涕をうまくすり付けてしまう。余りが多いとの方にもそれをすり付けて置くんです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
卒然本包を其処へり出し、てて弁当箱を開けて、今日のお菜の残り——と称して、実はべたかったのを我慢して、半分残して来た其物をポチにる。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
其獣は雪の中に居る猫のような形で——猫よりは少し胴が長いけれども——その毛は非常に柔かで温かなものである。それはチベットでも一番高価に売られる毛皮である。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
其画は石壁の上に土を塗りなおその上にチベットの天然の石灰のようなものを塗った所へ種々の方法を尽して立派にき上げたものですが
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
ことにチベットで最大難病としてわずらえば必ず死病とされて居る病気がある。其病水腫病で脚気のようではあるけれども、ちょっと様子が違って居る。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
それからまた向うの方へ的を拵えて置いて其的へ大きな石をぶん投げて落してしまうというような遊びもするです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
余程妙なもので、ヤク三疋の皮を集めて其皮を縫い合せ、その縫い目に水の浸み込まないを塗り付けて水に浮べますので、冬でも沢山に渡人がなければその皮の船で渡るんです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
そうするとに居た娘が口を添えて、大層お気に入ったご様子ですが、お気に召しましたのは其盃の仕合せというものでございます、しゅうございますからお持帰下さいまし
太郎坊 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
あるいは其石をどこへ当てるかというを付けて、そうしてその石をぶん投げるということを奨励します。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
其穴巌窟の少し東の山間にあるので、即ち尸棄仏陀の塔の横に在る家の中に在るのですが、この穴は十二年に一遍ずつしか開けられない。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
「餓鬼のくせに、とんでもねえことを言やアがる。てめえが其箱を引っさらって逃げたこたア、天道さまも御照覧じゃあねえか」
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
心のごとくなるところの真言を書いた紙を沢山に集め、其紙を円く長い筒のようにしてその外部を銅板で綺麗にいなお金銀で飾りを付け、そうしてその中心には鉄の心棒があって
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
これも日本の子供と同じでその飛び越える間にもし一人が繩に引っ掛かってくと、今度は自分が繩持になって其繩を廻すことにして居るです。此遊は男の子ばかりではない。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
なぜならばおよそ懺悔というものは自分のこれまでした罪業の悪い事を知って其罪を悔いどうかこれをしてくれろ、これから後は悪い事しないというのが一体の主義である。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
その禄は肉だそうです。鳥に禄があるというのは奇態ですけれどこの鳥は葬式の時に人の死体を持って参りますと其肉を喰うのです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
で舞踏をやる時分には其舞に和して謡いますので、チベット婦人および男子はその舞踏程面白いものがないように思って居るらしい。大抵この舞踏を嫌う人はチベットにはほとんどない位です。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
夕日がだんだん山のに入るに従って珊瑚の色は薄らいで黄金色となり、其色もまたに薄らいで白銀の色となったかと思いますと、蒼空うがごとく晴れ渡って一点の雲翳をも止めず
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
其芽がだんだん大きくなって枝に枝を生じ、その枝が成長して九月頃になると全く成長の極に達するのです。最も大なる宝鹿の角はその長さが一程ある。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
畑の中へ指して行きましてそこへ驢馬の荷物をすっかり卸して其荷を三方に積み立てていを造り
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
まずよい伝手がありお金を沢山上げてようやく貰いますので、貰ったところでチベット人は非常な病気になったとかあるいは臨終の場合に其薬を一つ飲むのです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
壁の隅にった袋が一つかかってありまして、其袋には先生らの命をつなぐ麦焦しの粉が入って居る。それとても満ちてあるものは稀です。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
其話を今日は㧞きにして貰ひたし、氣色のすぐれず頭のいたきに、ぶらりと家を出でたれど、さして面白き處もなければ、常に憂きことを知らず顏の
花ごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
それから私はシナ人であると言いましたらシナ人ならシナ語が出来るかと言う。其語は知っておると答えました大胆に……するとまたシナ語の少し分って居る人間を引っ張って来たです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
夫子の求むるは其諸人の求むるに異なるか。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
そのカムツァンというのには一人のがありまして、其長は年番である。私の行った時分の長はラートェパという人で、ごく親切な無邪気なおさんでございました。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
その法王の御殿へ入る入口の門は東西の隅に南向きに建てられて居る。其門に対し十五、六間隔てて大きな家があります。その家の後の方に馬を導いて行ってしまった。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
ですから其霰を防ぐ方法を立てなくてはならぬ。その方法が実に奇々怪々で抱腹絶倒せざるを得ないのです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
強盗の沢山居る中を行かなくちゃあならんから首尾よく其香を買出して来たところが、果たしてラサ府まで持帰れるかどうか、その間に強盗のために商人られる者が多いそうです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
その川岸の少し北に当ってニューク・ターサムという駅場がある。しかしそのターサムへは着かずに其駅を左にして東に行くこと一里ばかりにしてある山の腹に泊りました。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
其魚を捕る漁師がありまして夏の間はこの湖水へ来て漁をして売りもしあるいは乾して冬の食料に当てますが、冬はこれらの漁師はチベットの中央地方へ乞食に出掛けるのです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
其鳥をチベット語でキャーカと言って居る。この鳥はなかなか利口な鳥で人を見分けることをよく知り、それから進退共にちゃんと法則がきまって居るようです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
それが、こんな堰に浮いているとは不思議だと、栞は、しばらく刀箱を見ていたが、やがてむと、刀箱を引き上げた。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
吉村も道楽者なの。」と、言いにくそうに言った。「あなたさぞ私に愛想が尽きたでしょう。」
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
御頼み申すと云にぞお勇は彌々にのり然樣ならば先方してウンと云時は御變替ません其所を御承知で御座りますかとば重四郎何が扨武士に二は御座りませんと云ふにぞお勇は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
忘る蓬莱仙境も斯るひはよも非じと云ふべき景況なれば萬八樓よりたる一同は大門内山口巴と云引手茶屋へば是は皆々樣御ひで能うこそおれしぞ先々二階へつしやいと家内の者共喋々しき世事の中にも親切らしく其所其所よと妓樓
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
いつであったか、久しぶりに柳沢の家をいて見ると玄関に背の高い色の白い大柄な一目に芸者と見える女がいて、お召の着物に水除けの前掛けをしてランプに石油をいでいた。
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
いでは新著百種末頃離鴛鴦ふのを書いたが、が名を端緒であつたかと思ふ
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)