“悪業”のいろいろな読み方と例文
旧字:惡業
読み方割合
あくごう63.6%
あくごふ15.2%
あくぎょう12.1%
あく3.0%
あくげふ3.0%
わるさ3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つくづくあなたのご生涯しょうがいを思えばただごとではない気がいたします。目に見えぬ悪業あくごうがあなたのうじにつきまとっている気がいたします。
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
君かくまで魔界まかい悪業あくごふにつながれて、一二六仏土ぶつどに億万里を隔て給へば、ふたたびいはじとて、只もくしてむかひ居たりける。
去年の秋から一人の剣術つかいが来て、頭を毒殺して其の子分を手下に従え、以前にまさ悪業あくぎょう、今じゃア其の侍が頭でござりやす、悪事に悪事を重ねたわっちども
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
これはこれ悪業あく栄光さかえ、 かぎすます北斎の雪。
文語詩稿 一百篇 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
かれ二人ふたり修羅しゆらにつれ来れとおほせある。老臣の人々一四五かけへだたりて声をそろへ、いまだめいつきざる者なり。一四六れい悪業あくげふなせさせ給ひそといふ詞も、人々のかたちも、遠く雲井に行くがごとし。
もとより箱入りの生娘きむすめならねば少しは察してもゐて下さろうが、口奇麗な事はいひますともこのあたりの人に泥の中のはすとやら、悪業わるさに染まらぬ女子おなごがあらば、繁昌どころか見に来る人もあるまじ
にごりえ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)