“命”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いのち47.0%
めい32.5%
みこと6.8%
つ3.8%
い1.0%
いひつ1.0%
なづ1.0%
ミコト1.0%
ナヅ0.8%
いい0.6%
いいつ0.4%
メイ0.4%
イノチ0.4%
さだめ0.4%
おおせ0.2%
おほ0.2%
あた0.2%
えのち0.2%
おせ0.2%
おほせ0.2%
こん0.2%
せい0.2%
つけ0.2%
みいのち0.2%
みょう0.2%
よ0.2%
を0.2%
オホ0.2%
ツ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もしK中尉自身も砲弾のために咄嗟(とっさ)に命(いのち)を失っていたとすれば、——それは彼にはどう云う死よりも幸福のように思われるのだった。
三つの窓 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
將(しやう)、命(めい)を受(う)くるの日(ひ)には則(すなは)ち其家(そのいへ)を忘(わす)れ、軍(ぐん)に臨(のぞ)んで約束(やくそく)すれば則(すなは)ち其親(そのしん)を忘(わす)れ、(一六)枹鼓(ふこ)を援(と)ること急(きふ)なれば則(すなは)ち其身(そのみ)を忘(わす)る。
そして天児屋根命(あめのこやねのみこと)、太玉命(ふとだまのみこと)、天宇受女命(あめのうずめのみこと)、石許理度売命(いしこりどめのみこと)、玉祖命(たまのおやのみこと)の五人を、お孫さまの命(みこと)のお供の頭(かしら)としておつけ添(そ)えになりました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
成吉思汗(ジンギスカン) (その虎の頭を撫でて、大笑する)ははははは、お前たちに話したかな。おれは、此虎(こいつ)に、太陽汗(タヤンカン)という名を命(つ)けたよ。
もし芥種(からしだね)のごとき信仰あらば、この山に移りてここよりかしこに移れと命(い)うとも、かならず移らん、また汝らに能(あた)わざることなかるべし
名さへ響かぬのつそりに大切(だいじ)の仕事を任せらるゝ事は檀家方の手前寄進者方の手前も難しからうなれば、大丈夫此方(こち)に命(いひつ)けらるゝに極つたこと
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
けれどもかうした正史とも言ふべき欽定の書に粗漏があるだらうか。大体「紀」なる体の意義を知つて、命(なづ)けたものと思はれる。
日本書と日本紀と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
先だちて出でましし八十神の命(ミコト)以ちて、海塩を浴みて、風に当り伏せれと誨え給いき。故教の如(ゴト)せしかば、我身悉に傷はえつと申す。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)
但、神の為に出し置いて迎へるといふのか、物の中から抜け出させてゐるから命(ナヅ)けられたのかは少し明らかでない。
髯籠の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
医者の命(いい)つけで、娘の持って来たコンニャックワッサーの、熱い奴をぐっと飲むと、あとは、たわいもなく寝てしまった。
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)
名さえ響かぬのっそりに大切(だいじ)の仕事を任せらるることは檀家方の手前寄進者方の手前もむつかしかろうなれば、大丈夫此方(こち)に命(いいつ)けらるるにきまったこと
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
亮ノ命(メイ)ヤ一露ヨリ軽シト雖(イエド)モ任ハ万山ヨリ重シ。——憐(アワ)レ十年ノ寿ヲカシテ亮ガ業ヲ世ニ遂ゲ得サセ給エ
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
コーヒー飲(ノ)ンデ明日(アス)知(シ)レヌ命(イノチ)見(ミ)ツメ、溜息(タメイキ)、他(ホカ)ニ手段(シュダン)ナキ、コレラ一万(イチマン)ノ青年(セイネン)ヲ思(オモ)エ。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
延陵(えんりょう)の季子(きし)、その長子を葬(ほうむ)りて、『骨肉は上に帰復す命(さだめ)なり。魂気の若きは、すなわち之(ゆ)かざるなし、之(ゆ)かざるなし』と曰(のたま)いし、云云(うんぬん)
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
嫜の方の朝夕(ちょうせき)の見舞を闕(かく)べからず。嫜の方の勤(つとむ)べき業(わざ)を怠(おこたる)べからず。若し嫜の命(おおせ)あらば慎(つつしみ)行(おこな)ひて背(そむく)べからず。万(よろず)のこと舅姑に問ふて其教に任(まかす)べし。嫜若し我を憎(にくみ)誹(そし)りたまふとも怒(いかり)恨(うらむ)ること勿れ。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
ものの數(かず)ならぬ某(それがし)に然(さ)る大役(たいやく)を命(おほ)せつけ下(くだ)され候(さふらふ)こと、一世(いつせい)の面目(めんぼく)に候(さふら)へども、暗愚斗筲(あんぐとせう)の某(それがし)、得(え)て何事(なにごと)をか仕出(しい)だし候(さふらふ)べき
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
倫理の矢に命(あた)つて殞(お)ちる倫理の小禽(ことり)。風景の上に忍耐されるそのフラット・スピン!
測量船 (新字旧仮名) / 三好達治(著)
林「成程、これは恐入(おそれえ)りましたな、成程承知しなければ斬ってしまうか、命(えのち)が惜しいから、そんなればか、どうも是は面白い」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
いふに金眸も点頭(うなず)きて、「とかくは爾よきに計らへ」「お命(おせ)畏(かしこ)まり候」とて。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
甲市人 ござれ、吾等(われら)と一しょに。御領主(ごりゃうしゅ)の命(おほせ)でござる、ござれ。
放蕩(ほうとう)の媒(なかだち)、万悪の源、時珍が本草ことごとく能毒を挙げましたが、酒は百薬の長なりと賞(ほ)めて置いて、多く食(くら)えば命(こん)を断ったと言いましたぜ
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
女王樣(ぢよわうさま)が其(そ)の不幸(ふかう)な賓客(まらうど)を死刑(しけい)にせよと命(せい)ぜられる金切聲(かなきりごゑ)も聞(きこ)えました——も一度(いちど)豚(ぶた)の仔(こ)が公爵夫人(こうしやくふじん)の膝(ひざ)に居(ゐ)て嚏(くさめ)をし、其(そ)の間(あひだ)、皿小鉢(さらこばち)が其(そ)の周(まは)りに碎(くだ)けました——再(ふたゝ)びグリフォンの叫(さけ)び聲(ごゑ)
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
想うに一九(いっく)などの小説にしばしば繰り返された一話はこの仏語より来たんでないか、いわく猫を畜(か)って名を命(つけ)んと苦心し猫は猫だから猫と号(な)づく、さて攷(かんが)うると猫より強いから虎
我(あ)が女二人(ふたり)竝べたてまつれる由(ゆゑ)は、石長比賣を使はしては、天つ神の御子の命(みいのち)は、雪零(ふ)り風吹くとも、恆に石(いは)の如く、常磐(ときは)に堅磐(かきは)に動きなくましまさむ。
坊さんがお経を読む時に、唱える枕詞(まくらことば)でもありません。南無とは、実に帰依することです。帰命(みょう)の精神です。相手を絶対に愛し敬い、信頼することです。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
人(ひと)は動(やゝ)もすれば、其(その)最期(いまは)に心(こゝろ)が浮(う)かるゝ! それを看護人(かんごにん)が死(し)ぬる前(まへ)の電光(いなづま)と命(よ)んでゐる。
おのが命(を)を 竊(ぬす)み殺(し)せむと
「命(オホ)せの木の実を取つて、只今参上」と復奏した儘(まま)、御陵の前に哭き死んだと言ふ件は、常世と、われ/\の国との間で、時間の目安が違うて居たと言ふ考へが、裏に姿をちらつかせて居る様である。
妣が国へ・常世へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
民俗芸術と、一口に言ふが、その内容は、水と油の様なものを一つにして、命(ツ)けた名である。
沖縄を憶ふ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)