ミコト)” の例文
先だちて出でましし八十神のミコト以ちて、海塩を浴みて、風に当り伏せれと誨え給いき。故教のゴトせしかば、我身悉に傷はえつと申す。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)
此は、「オノミコト和魂ニギタマを八咫鏡に取りけて」(国造神賀詞)など言ふ信仰に近づいてゐるのだ。威霊を与へると云ふ点では一つである。
媛たゝらいすゞに対して、尠くとも、「ミコト」は、相当後の附加で、第二次の称呼と言ふべきものである。
日琉語族論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
三宝サンバウ仕奉天皇(羅我)ミコトラマト盧舎那大前奏賜(部止)奏
仁徳天皇の皇后いはのひめのミコトは、嫉妬深い方であるが、或時御綱柏ミツナガシハを採りに、紀の国に行かれた間に、天皇がやたのわきいらつめを宮殿に入れられた、とお聴きになり、非常に恨み怒られて
古代人の思考の基礎 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)