“御命”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぎょめい52.9%
おんいのち17.6%
おいのち11.8%
おおせ5.9%
みこと5.9%
ミイノチ5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御本陣氏政公からの御命ぎょめいで、里見義介、そのほかの手勢が、下後閑しもごかんの間道から、急に、総攻めにかかったそうでございます
篝火の女 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すでに御命おんいのち、今日明日とも知らず、当時皇太子殿下でいらせられた兄君陛下も御帰還遊ばされ、侍医らも控えの間に退いた時、特に人払いして予とそなたとを、枕許まくらもとへお呼びになった。
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
殿とのいまもし此處こゝにおはしまして、れいかたじけなき御詞おことば數々かず/\、さてはうらみににくみのそひて御聲おんこゑあらく、さては勿躰もつたいなき御命おいのちいまをかぎりとのたまふとも、れは此眼このめうごかんものか、此胸このむねさわがんものか
軒もる月 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
そはともあれわれ今日は大王の御命おおせを受け、和主を今宵招かんため、今朝けさより里へ求食あさり来つ、かくまで下物さかなは獲たれども、余りにかさ多ければ、独りにては運び得ず、思量しあんにくれし処なり。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
天皇すめら御命みことにます御寿おほんいのちを、手長の御寿と湯津磐村ゆついはむらの如く、常磐に堅磐にいかし御世にさきはひ給ひ」などともある。
手長と足長:土蜘蛛研究 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
天の原 ふりけ見れば、大君の御命ミイノチは長く、天たらしたり(倭媛皇后——万葉巻二)
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)