“層”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そう55.4%
かさ21.6%
8.1%
さう6.8%
かい1.4%
かさな1.4%
かさね1.4%
しほ1.4%
ぞう1.4%
まわり1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
可笑をかしなお話をいたしましたが、策伝さくでんの話より、一そう御意ぎよいかなひ、其後そののち数度たび/\御前ごぜんされて新左衛門しんざゑもんが、種々しゆ/″\滑稽雑談こつけいざつだんえんじたといふ。
落語の濫觴 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
積まれ積まれる白紙は、所定の、高さにかさむと、目の廻る速度でまた除去して、くうにし、空へまた奔って来て乗る白紙へ備えねばならぬ。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
本来ほんらい好心すきごゝろ可加減いゝかげん慈悲じひぢやとか、なさけぢやとかいふにつけて、一やまかへりたかんべい、はてかつしやい。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
貝層かひそうきはめてあさいが、其下そのした燒土やけつちそうつて、其中そのなかすくなからず破片はへんがある。幻翁げんおうげんると、香爐形こうろがたさう同一どういつだといふ。
義男の力が、みのるの今まで考へてゐた男と云ふものゝ力の、そうにしたならそのかいにも足りない事をみのるは知つてゐた。その頼りない男の力にいつまでも取り縋つてはゐたくなかつた。
木乃伊の口紅 (旧字旧仮名) / 田村俊子(著)
これは葶すなわち花梗の頂に二ないし五花ばかり集りて開くもので、花弁相かさなりて八重咲をなし、花心に蓮房がない。それゆえこれは実が出来ない。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
さ緑のキヤベツの球葉たまばいくかさね光るなかよりはぢけたりけり
雲母集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
しほに入れて教へけるに勿々なか/\一通り成らぬ上手じやうずと成しかば稽古けいこわづか四年の中成れども生質たる藝なりと友次郎も大いにかんじけるとなん斯て城富は當年たうねん十七歳と成り所々の出入は養父やうふ城重の時よりふえ其上に三味線みせん淨瑠璃じやうるりにて所々方々へまねかれ今は家内も安樂あんらくに暮し養母やうぼも實子の如く不便を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
百姓はわりに合はん仕事やちうことは、ようかつてるが、そいでも地價がズン/\あがるさかい、知らん身代しんだいが三ぞう倍にも五層倍にもなつたアるちうて、みな喜んではつたが
「鱧の皮 他五篇」解説 (旧字旧仮名) / 宇野浩二(著)
何者ならんと打見やれば、こはそも怎麼いかにわれよりは、二まわりおおいなる虎の、まなこを怒らしきばをならし、つめらしたるその状態ありさま、恐しなんどいはんかたなし。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)