そう)” の例文
可笑をかしなお話をいたしましたが、策伝さくでんの話より、一そう御意ぎよいかなひ、其後そののち数度たび/\御前ごぜんされて新左衛門しんざゑもんが、種々しゆ/″\滑稽雑談こつけいざつだんえんじたといふ。
落語の濫觴 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
このはなし但馬守たじまのかみが、與力よりきからいて、一そう玄竹げんちくきになつたのであつた。それからもうひとつ、玄竹げんちく但馬守たじまのかみよろこばせた逸話いつわがある。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
貝層かひそうきはめてあさいが、其下そのした燒土やけつちそうつて、其中そのなかすくなからず破片はへんがある。幻翁げんおうげんると、香爐形こうろがたさう同一どういつだといふ。
鉱坑こうこうは水でいっぱいになっている」と言った「先生」のことばで、パージュは三そう目ではたらいていた一人むすこのことを思い出した
それからの私達わたくしたちあいだにはまえにもまして、一そうおおきなみぞができてしまい、夫婦ふうふとはただばかり、こころこころとは千もかけはなれてるのでした。
仰付らるゝにより迅速すみやか正路しやうろの人になるべきはずなれども又人間に出る時は以前いぜんに一そう惡事の効をつみつひには其身をうしなひ惡名を萬世に流すを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
病人びやうにんはK夫人ふじんかほしたで、小兒こどものやうにあごうなづいてせた。うへはう一束ひとたばにしたかみが、彼女かのぢよを一そう少女せうぢよらしく痛々いた/\しくせた。
彼女こゝに眠る (旧字旧仮名) / 若杉鳥子(著)
をりからかしボート桟橋さんばしにはふなばた数知かずしれず提燈ちやうちんげた凉船すゞみぶねもなくともづないてやうとするところらしく、きやく呼込よびこをんなこゑが一そう甲高かんだか
吾妻橋 (新字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)
私たちは泥岩そうの上をあちこちあるきました。所々に壺穴つぼあなあとがあって、その中には小さな円い砂利じゃりが入っていました。
イギリス海岸 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
印度洋インドやうちう氣※きかうほど變化へんくわはげしいものはない、いまは五ぐわつ中旬ちうじゆんすゞしいときじつ心地こゝちよきほどすゞしいが、あつとき日本につぽん暑中しよちうよりも一そうあついのである。
そして其後そのご現在げんざいいたるまで、本統ほんたうのコスモポリニズムはわたし心中しんちうそうそう徹底てつていきたつてゐるのである。
しかも、肩とかむねとかの高くなつてゐる部分ぶゞんに、ぼんやりした火の光をうけて、低くなつてゐる部分の影を一そうくらくしながら、永久におしの如くだまつていた。
羅生門 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
可哀相かあいさうあいちやん!よこになつてひとつの花園はなぞののぞむことしか出來できることはまへよりも一そう六ヶしくなつたので、あいちやんはすわんでまたしました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
さうしてこの現象げんしよう原因げんいんは、水田すいでんどろそう敷地しきちとも水桶内みづをけないけるみづ動搖どうようおな性質せいしつ震動しんどうおこし、校舍こうしや敷地しきちあたところ蒲鉾かまぼこなりに持上もちあがつて地割ぢわれをしよう
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
螺旋状らせんじょう梯子口はしごぐちから二そうへかけ上がり、それより上は階段かいだんがはずされてあるので、鈎縄かぎなわ、あるいは数珠梯子じゅずばしごなどを投げかけ、われ一ばんりとよじのぼっていった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
けれども、この山の上のアルヴァレットでは、今日こんにちになっても、あまり物がそだたない。ここはよい土のそうがうすいので、たがやしたりたねをまいたりしようとする者がない。
……いはほそうは一まいづゝ、おごそかなる、神将しんしやうよろひであつた、つゝしんでおもふに、色気いろけある女人によにんにして、わる絹手巾きぬはんかちでもねぢらうものなら、たゞ飜々ほん/\してぶであらう。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
職務しよくむるのはまへにも不好いやであつたが、いまなほそう不好いやたまらぬ、とふのは、ひと何時いつ自分じぶんだまして、かくしにでもそつ賄賂わいろ突込つきこみはぬか、れをうつたへられでもぬか
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
同時どうじ爲替相場かはせさうば調節てうせつ國際貸借こくさいたいしやく改善かいぜん此上このうへもない次第しだいかんがへる。まへべたごとく、金解禁きんかいきん日本内地にほんないちからてもさうであるが、海外かいぐわいかられば一そう大問題だいもんだいである。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
やつらがたうとけようと、中国ちうごく日本にほん兄弟きやうだいうへに×(3)あつむちそうそうたか
そのうち二頭はあばらをかみさかれているというみじめさだ。タンナリーはその後も二回でかけたが、一そうの不成功で、最後の日には、その乗馬が断崖だんがいからころがり落ちて死んだ。
近頃ちかごろ春信はるのぶで一そう評判ひょうばんった笠森かさもりおせんを仕組しくんで、一ばんてさせようと、松江しょうこう春信はるのぶ懇意こんいなのをさいわい、ぜんいそげと、早速さっそくきのうここへたずねさせての、きょうであった。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
大久保おほくぼ出発前しゆつぱつぜんよりも一そうあせつてゐたが、おとづれたのは、やはり竹村たけむらであつた。かれはロンドン仕立じたて脊広せびろこんでゐただけで、一ねんまへかれすこしもかはつたところはなかつた。
彼女の周囲 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
しかしそののち彼女かのぢよまへにもして一そう謹嚴きんげん生活せいくわつおくつた。人々ひと/″\彼女かのぢよ同情どうじやうせて、そして二人ふたり孝行かうかう子供こどもものにした。だれいまはもう彼女かのぢよ過去くわこいてかたるのをわすれた。
(旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
子供こどもこのはなしには滿足まんぞくしなかつた。大人おとな讀者どくしやおそらくは一そう滿足まんぞくしないだらう。
寒山拾得縁起 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
……はじめは、赤く見えていた太陽も、だんだん空中にひろがるものすごい月のかけらのそうにさえぎられ、やがて、とうとうわれらの眼に見えなくなった。世の中は、まっくらになった。
氷河期の怪人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
義男の力が、みのるの今まで考へてゐた男と云ふものゝ力の、そうにしたならそのかいにも足りない事をみのるは知つてゐた。その頼りない男の力にいつまでも取り縋つてはゐたくなかつた。
木乃伊の口紅 (旧字旧仮名) / 田村俊子(著)
くだんの亀の化石、本草家の鑒定かんてい秦亀しんきならば一そうちんますべし。山にてほりたりとあれば秦亀しんきにちかきやうなり。化石といふものあまた見しに、多はちひさきものにてあるひはまたかたちまつたきまれなり。
私の住んでゐる村では、何處どこで井戸を掘つても、一丈程下へ行くと屹度澤山な眞菰まこもの根に掘當てる。多い處ではそうを成してあらはれる。三間ほどつて漸く水を含んだ砂に突き當てる。それは青い砂だ。
筑波ねのほとり (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
笑聲せうせい雜然ざつぜんとしてれううちは一そうさわがしくつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
そうごとに学と芸術
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
じいやのほうでは一そうったもので、ただもううれしくてたまらぬとった面持おももちで、だまって私達わたくしたち様子ようすまもっているのでした。
の一こと/″\涙含なみだぐんだ。このやさしい少女せうぢよ境遇きやうぐうかはつてたのと、天候てんかうくもがちなのとで、一そう我々われ/\ひとこゝろやさしさがかんじられたのであらう。
ことにその泥岩そうは、川の水のすたんび、奇麗きれいあらわれるものですから、何ともえず青白くさっぱりしていました。
イギリス海岸 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
鈴生すゞなりにひとせたふねが、對岸たいがんくまで、口惜くやしさうにしてつた天滿與力てんまよりきの、おほきなあかかほが、西日にしびうつつて一そうあか彼方かなたきしえてゐた。——
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
何處どこでもなが航海かうかいでは船中せんちゆう散鬱うさばらしにと、茶番ちやばん演劇えんげき舞踏ぶたうもようしがある。こと歐洲をうしう東洋とうやうとのあひだ全世界ぜんせかいもつとなが航路かうろであればかゝ凖備じゆんびは一そうよくとゝなつてる。
忽ち其所へ打倒うちたふめつなぐりに打据うちすゑたり斯る所へ半四郎は彼早足かのはやあしも一そうはげしく堤の彼方へ來懸きかゝりて遙か向うを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
わたしたちは第一そうにいた。水はもうここまで来ていた。ランプが消えていたので、明かりはなかった。
が、くるしみはすこしもない。ただむねつめたくなると、一そうあたりがしんとしてしまつた。ああ、なんしづかさだらう。この山陰やまかげやぶそらには、小鳥ことりさえづりにない。
藪の中 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「それはすぐこのご本殿ほんでん階上うえ、三そうまでの階段かいだんをみな取りはずしてございますうえに、あのいけのほうにも、さむらいせておきましたゆえ、これまた、ご安心でござります」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
で、まちでは病院びやうゐん這麼有樣こんなありさまらぬのではく、一そう棒大ぼうだいにして亂次だらしいことを評判ひやうばんしてゐたが、これたいしては人々ひと/″\いたつて冷淡れいたんなもので、むし病院びやうゐん辯護べんごをしてゐたくらゐ
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
どころか、おちやさへろくにおもてなしもいたされませんが、の、うらがけりますと、綺麗きれいながれがございますから一そうそれらつしやツておながしがうございませう
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
うしたらなか這入はいれて?』と以前まへよりも一そうおほきなこゑふたゝあいちやんがたづねました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
食事後しよくじご気分きぶんまえよりも一そう打寛うちくつろいだものであつたが、彼等かれら或者あるものなお未練みれんがましく私達わたしたちそばつてて、揉手もみてをしながら「キヤンニユスピイク、イングリシユ?」を繰返くりかえした。
微笑の渦 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
さうしてふかうみそこはこのしつそう直接ちよくせつ其表面そのひようめんまでたつしてゐるか、あるひ表面近ひようめんちかすゝんでてゐて、其上そのうへ陸界りくかい性質せいしつのものでうすおほふてゐるくらゐにすぎぬと、かうかんがへられてゐる。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
わたしたちが近寄ると、ブランカはきっと立ちあがってものすごい長ぼえをした。すると、はるかに木蔭こかげから、同じ調子の一そう高いほえ声がひびいてきた。それはロボの声にちがいない。
所詮しょせんおとこおんなもなく、おせんにっては迷惑千万めいわくせんばんちがいなかろうが、遠慮会釈えんりょえしゃくはからりとてたあつかましさからつるんだいぬくよりも、一そうきおって、どっとばかりにせた。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
くだんの亀の化石、本草家の鑒定かんてい秦亀しんきならば一そうちんますべし。山にてほりたりとあれば秦亀しんきにちかきやうなり。化石といふものあまた見しに、多はちひさきものにてあるひはまたかたちまつたきまれなり。
ぽかりといたら、あさかまへたやうに硝子ガラスそとからわたしのぞいてゐた。ゆめうつゝさかひごろに、ちかくで一ぱつ獵銃れふじうおとひゞいたやうだつけ、そのひゞきで一そうあたりがしづかにされたやうなあさである。
日の光を浴びて (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
で、わたくしは一しょう懸命けんめいふか統一とういつはいり、過去かこの一さい羈絆きずなることによりて、一そう自由自在じゆうじざい神通力じんつうりきめぐまれるよう、こころから神様かみさま祈願きがんしました。