-
トップ
>
-
棒大
旧痾たちまち再発して上士と下士とその方向を
異にするのみならず、
針小の外因よりして
棒大の内患を引起すべきやも図るべからず。
かく動揺されるときは、さなきだに思慮
分別の
熟せぬ青年はいよいよ心の
衡平を失い、
些事をも
棒大に思い、あるいは反対に大事を
針小に誤る傾向がある。
で、
町では
病院の
這麼有樣を
知らぬのでは
無く、一
層棒大にして
亂次の
無いことを
評判してゐたが、
是に
對しては
人々は
至つて
冷淡なもので、
寧ろ
病院の
辯護をしてゐた
位。