“ぼうだい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
厖大45.5%
尨大42.0%
膨大7.1%
棒大4.5%
望台0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
スワンソン氏はタイムスの厖大ぼうだいな紙量の上に遠視眼鏡を置き、霧の朝の薄暗い室内を明るくする為に卓上電燈のスイッチを捻った。
バットクラス (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
笹村はいくら努力しても、尨大ぼうだいなその原稿のまだ手を入れない部分の少しも減って行かないのを見ると、筆を持つ腕が思わず渋った。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
経済は膨大ぼうだいになってゆく。君侯への心くばりから、使者の往来といったような社交。良人の身まわりもまるで違ってきた。
日本名婦伝:太閤夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かく動揺されるときは、さなきだに思慮分別ふんべつじゅくせぬ青年はいよいよ心の衡平こうへいを失い、些事さじをも棒大ぼうだいに思い、あるいは反対に大事を針小しんしょうに誤る傾向がある。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
余はさながら不測の運命におそわれて悄然しょうぜんとして農夫の顔其まゝにものいわぬ哀愁に満ちた自然の面影にやるせなき哀感あいかんさそわれて、独望台ぼうだいにさま/″\の事を想うた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)