“ぼうだい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
尨大43.6%
厖大41.5%
膨大8.5%
棒大5.3%
望台1.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僕が大意を写しただけで丁度三十枚あるのだから、もとの手紙がどんなに尨大ぼうだいなものであつたか充分御理会のことと思ふ。
盗まれた手紙の話 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
そこへもってきて後年のように石炭供給所が到るところにあったわけでないから、いよいよもって尨大ぼうだいな炭庫を必要とした。
黒船前後 (新字新仮名) / 服部之総(著)
かつて中村直勝博士に依嘱してあつめたという厖大ぼうだいな楠氏史料は戦災で焼いてしまったがと、若干の史籍を私に贈られた。
随筆 私本太平記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その厖大ぼうだいな蒐集や展観は松坂屋の服部氏や高島屋の川勝氏等の経済的応援があったためで、今も想い出して感謝している。
それは、その蔭にある、無数の庶民が、きょうを生きるために描き出している膨大ぼうだい生命いのちの絵図とも見えるのである。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこで関羽は、糜竺びじく簡雍かんようなどと協力して、この膨大ぼうだいなる大家族を、次々に舟へ盛り上げては対岸へ渡した。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
針小しんしょうの外因よりして棒大ぼうだいの内患を引起すべきやも図るべからず。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
かく動揺されるときは、さなきだに思慮分別ふんべつじゅくせぬ青年はいよいよ心の衡平こうへいを失い、些事さじをも棒大ぼうだいに思い、あるいは反対に大事を針小しんしょうに誤る傾向がある。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
余はさながら不測の運命におそわれて悄然しょうぜんとして農夫の顔其まゝにものいわぬ哀愁に満ちた自然の面影にやるせなき哀感あいかんさそわれて、独望台ぼうだいにさま/″\の事を想うた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)