日本名婦伝にほんめいふでん太閤夫人たいこうふじん
寧子は十六になった。 妹の於ややと二人して、伯父伯母にあたる浅野家に養われて来た。ふたり共、養女なのである。 世間は知らなかった。それほど、浅野又右衛門夫婦の愛は、世の親たちと変りなかった。 十六というと、寧子も人知れず、「女の先」を考え始 …
作品に特徴的な語句
何方いずれ たぶらか ささ よそ 土産づと つま ひろ 曲事ひがごと おお かしず 良人つま 言語ごんご あるじ からだ さむらい おお 側室そくしつ かたむ なか いと かたち いたずら なら 日吉ひよし むね うれ 殿との 眉目みめ まこと 縁談はなし にべ 花摘はなつ ほうむ たず 近習きんじゅう かよ あやま にわか 下僕しもべ 下婢かひ 不倖ふしあわ とぼ 些細ささい ほとけ とぎ 侍女こしもと 信心しんじん 信盛のぶもり しあわ 元和げんな 光秀みつひで 其許そこもと 冥福めいふく 処女おとめ 出城でじろ 利休りきゅう 勝重かつしげ きた 取柄とりえ 叛臣はんしん ぎん あき なご 和睦わぼく おとり 地侍じざむらい つちか ちり こわ めと 婉曲えんきょく 嬰児あかご ひそ まこと くつろ 寧子ねね 小波さざなみ 小禄しょうろく 小頭こがしら 尾濃びのう つぼね みね とこ わきま 怒濤どとう おそ
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