“出城”の読み方と例文
読み方割合
でじろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
前田方の出城でじろの諸将は、これをながめて、一挙に、富山攻めを計るべし、と金沢表へ献策したが、利家は用いなかった。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それから加賀の石川郡の出城でじろ村大字なりの字は、字維、字新、字以、字来、字文、字明、字開、字化というのであり、いずれも無造作の中に著しくあの時代の生活趣味を現わしているのが面白い。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
この小田原の出城でじろの一つで、荻野山中おぎのやまなかの陣屋を焼討ちした悪者が、この城下へまぎれ込んだものだから、それをつかまえるためにあの騒ぎだと聞いて、おやおや、それは少し当てがはずれたかな
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)