“城館”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しろ40.0%
しろたち20.0%
しろやかた20.0%
シャトウ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それに今度文学座のアトリエ公演でこの、たしか第三作である「城館しろ」を観て、この作者もいよいよこんなものを書きだしたな、と思つた。
矢代静一君を推す (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
躑躅つつじさき城館しろたちのうちに一宇いちう伽藍がらんがある。毘沙門堂びしゃもんどうといって、信玄入道の禅室でもあり、政務所でもあり、時には軍議の場所ともなった。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
城館しろやかた、寺社の修復、表座敷から台所に至る諸什器じゅうき調度の修繕、掃除、検査など、事務は複雑多岐にわたっているが、主馬は職を継いで一年と経たぬうちに、その適任であることを証拠だてた。
山椿 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
その豪壮を極めたケルト・ルネサンス式の城館シャトウを見慣れた今日でさえも、尖塔や櫓楼の量線からくる奇異ふしぎな感覚——まるでマッケイの古めかしい地理本の插画でも見るような感じは
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)