“シャトウ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:しゃとう
語句割合
28.6%
城街14.3%
城館14.3%
荘園14.3%
荘館14.3%
14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小さい貯蓄、小さい田園、小さいシャトウ、小さい幸福——この理想は料理店の主人ばかりでは無い。一般の巴里人の理想である。また実行でもある。だから巴里の商店に二代続きは少い。
食魔に贈る (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
7 十四区のゴミゴミした城街シャトウに、パリ共産党の本部があつた。
瑪瑙盤 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
その豪壮を極めたケルト・ルネサンス式の城館シャトウを見慣れた今日でさえも、尖塔や櫓楼の量線からくる奇異ふしぎな感覚——まるでマッケイの古めかしい地理本の插画でも見るような感じは
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
君も知っている通り、この村の第一の名物は、サラ・ベルナアルの腐れた荘園シャトウであって、第二は村長の子供自慢である。
時々夜の闇をなめるように旋回して来るアンチーブの灯台の、蒼白い光芒の中に浮び出すその荘館シャトウというのは、※[#「※」に傍点]門は崩れ鉄扉は錆び、前面の壁は頂銃眼クレノオのあるあたりまで
リゼットが始めて彼にとらえられてサン・ラザールのシャトウ——すなわ牢屋ろうやへ送り込まれるときには生鳥いけどりうずらのように大事にされた。真にりょうを愛する猟人かりうどものを残酷ざんこくに扱うものではない。
売春婦リゼット (新字新仮名) / 岡本かの子(著)