“きづ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:キヅ
語句割合
53.3%
気附8.3%
8.3%
気付5.0%
5.0%
木津5.0%
氣付3.3%
3.3%
氣附1.7%
1.7%
気注1.7%
気遣1.7%
1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
道に沿ふて高い石垣をきづき、其の上へ城のやうに白壁の塀を𢌞めぐらした家もあつた。邸風やしきふう忍返しのびがへしが棘々とげ/\長屋門ながやもんの横に突き出てゐた。
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
すると良寛さんは、さつきから自分の心の一隅いちぐうで、何かほかのことを、苦にしていゐるのに気附きづいた。何だか知らないが、或事が気にかかつてゐるのである。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
一人ひとり左鬢さびんに、かすかなきづしろ鉢卷はちまきわたくし雀躍こをどりしながら、ともながむる黎明れいめい印度洋インドやう波上はじやうわたすゞしいかぜは、一陣いちじんまた一陣いちじんふききたつて、いましも、海蛇丸かいだまる粉韲ふんさいしたる電光艇でんくわうてい
宿泊帳には故意わざと偽名をしよしたれば、片岡かたをかせふをば景山英かげやまひでとは気付きづかざりしならん。
母となる (新字旧仮名) / 福田英子(著)
致し子供同士かま肩先かたさききづを附られ候悴が今にのこり居候が何よりの證據しようこに御座りますと云に越前守樣成程なるほど確固たしかなる證據ありして其彫物ほりものは何なる物ぞ憑司ヘイうでに力と申す字を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
分流は時に細い早瀬となり、蘆荻ろてきに添い、また長い長い木津きづつつみの並木について走る。堤には風になびく枝垂柳しだれやなぎも見える。純朴な古風の純日本の駅亭もある。そうして昔作むかしづくりの農家。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
たかやまのぼられたひとは、だれでも氣付きづづてゐることですが、やましげつてゐる樹木じゆもくふもと中腹ちゆうふくとでは、まるで種類しゆるいがちがつてをり、頂上近ちようじようちかくになると、またさらにほかの種類しゆるい植物しよくぶつえてゐます。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
かなしききづに、おもひでの
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
市街しがい中心地ちゆうしんちける潰家かいかもとに、大火災だいかさいとなるべき火種ひだね培養ばいようせられつゝあつたことを氣附きづかないでゐたのである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
地球内部ちきゆうないぶにまで偵察ていさつ出掛でかけそれがふたゝ地球ちきゆう表面ひようめんあらはれて報告ほうこくをなしつゝあることが氣附きづかれたことである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
聞く、豊太閤の名護屋にきづくは結構宏壮を極む、後こぼちて、そをここに移したりきと、すなはち広沢氏、大久保氏より伝へて、近くは小笠原氏の居城たりしなり。
松浦あがた (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)
自分の財産から割り出して、建築費をざつと十二三万円とめて、ぼつ/\普請にかゝつたが、住家すみかが八九分がた出来上つた頃には、株の上景気で財産が二三倍がた太つてゐるのに気注きづいた。
いまから中学へはいられるか気遣きづかっています。
鹿猪等の骨を見るに筋肉きんにく固着こちやくし居りし局部にはするどき刄物にてきづを付けしあと有り。此は石にてつくれる刄物はものを用ゐて肉を切りはなしたる爲にしやうぜしものたる事疑ふ可からず。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)