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きづ
高い
山に
登られた
人は、だれでも
氣付づてゐることですが、
山に
生え
茂つてゐる
樹木も
麓と
中腹とでは、まるで
種類がちがつてをり、
頂上近くになると、
又さらにほかの
種類の
植物が
生えてゐます。
今珈琲を
運んで
來た
小間使の
顏にも
其忙がしさが
見へるので、
若しや、
今日は
不時の
混雜中ではあるまいかと
氣付いたから、
私は
急に
顏を
上げ
『え、え、え。』と、
初めて
此事に
氣付いた
吾等一
同は、
殆ど
卒倒するばかりに
愕いた。
大佐は
深き
嘆息を
洩して