“卒倒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そっとう73.7%
そつたう10.5%
そつとう5.3%
ひっくりかえ5.3%
ひつくりかへ5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だが、どういうわけか、彼の全身はしびれてしまって、立つことができなかった。そのうちに彼は、重大な発見に、卒倒そっとうしそうになった。
霊魂第十号の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
病症びやうしやう脊髓腦膜炎せきずゐなうまくえんとかいふ劇症げきしやうで、二三にち風邪かぜ氣味きみてゐたが、便所べんじよつたかへりに、あらはうとして、柄杓ひしやくつたまゝ卒倒そつたうしたなり
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
もなく邸宅ていたくにいよいよかひ手がついたといふはなしつたはつて、ラアネフスカヤがかなしみにたれて卒倒そつとうする塲面ばめんとなつてくるのであるがそのあひだうら手からカチン
文壇球突物語 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
船員も乗客も一斉にデッキを目がけて飛び出して来た。御丁寧な奴は卒倒ひっくりかえったという話だが……しかしこっちは眼をわすどころの騒ぎじゃない。
焦点を合せる (新字新仮名) / 夢野久作(著)
なんかとしるしてあるでせう、奴輩やつこさん喫驚びつくりして卒倒ひつくりかへるだらう。