“柄杓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひしゃく79.8%
ひしやく19.0%
びしゃく1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蝶吉はあたかも手籠てごめにされたもののごとく、三人がかりで身動きもさせない様子で、一にん柄杓ひしゃくを取って天窓あたまから水を浴びせておった。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
新公はその音に驚いたやうに、ひつそりしたあたりを見廻した。それから手さぐりに流し元へ下りると、柄杓ひしやくになみなみと水をんだ。
お富の貞操 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
手渡てわたしで下される儀は、皆の衆も御面倒、これへ、と云うて、あか柄杓びしゃくを突出いて、どうどうと受けました。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)