“そっとう”の漢字の書き方と例文
語句割合
卒倒100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と久作さんは言ったが、家へ着いたら卒倒そっとうした理由わけ悉皆すっかり分った。郷里の大叔父さんから手紙が来て
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
勝は岡山まで汽車に乗ってさえ頭痛がするのに、東京まで何百里も乗ったら卒倒そっとうするかもしれんから、心配でならんがな。その代り東京へ行ったら、三年でも四年でも家へは戻らんつもりだ
入江のほとり (新字新仮名) / 正宗白鳥(著)
針の先を見ただけで真蒼まっさおになって卒倒そっとうしたこともあり、高等教育を受けた男に似合わぬと嗤われていたくらいだから、はじめのうち看護婦が一代の腕をまくり上げただけで、もう隣の部屋へやへ逃げ込み
競馬 (新字新仮名) / 織田作之助(著)