“便所”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
はばかり53.7%
べんじよ12.2%
べんじょ9.8%
ちょうずば4.9%
ようば4.9%
かわや2.4%
せっちん2.4%
せんち2.4%
ちょうず2.4%
はゞかり2.4%
(他:1)2.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“便所”を含む作品のジャンル比率
歴史 > 伝記 > 個人伝記(児童)11.1%
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸6.5%
文学 > ロシア・ソヴィエト文学 > 小説 物語3.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
千代子が同じく立って廊下へ出ると、小さな声で、こわいからいっしょに便所はばかりへ行ってくれろと頼んだ。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
其中の一人、脊の低い、鼻まで覆被おつかぶさる程庇髪ひさしがみをつき出したのが、或時朝早く野村の室から出て便所はばかりへ行つた。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
いくんでもはぬさけに、便所べんじよへばかりつてゐたが、座敷ざしきもどたび
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
便所べんじよつたかへりに、あらはうとして、柄杓ひしやくつたまゝ卒倒そつたうしたなり
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
なにごとかとおもってよくみると、使節しせつ一人ひとりが、大便だいべんをしに便所べんじょにいったおともでした。
と、おじぎをしてあやまり、いそいで便所べんじょにいきました。やっと、ときはなされたような気持きもちになりました。
便所ちょうずばへ二度もきゃア大丈夫だと思ってると一日経つとサバ/\熱が取れて薩張さっぱなおって仕舞ったから
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
番頭「それはね、彼処あすこの魚屋の裏へ這入ると、一番奥のうちで、前に掃溜はきだめ便所ちょうずばが並んでますからじきに知れますよ」
文七元結 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
プウと明るいよ……こりや歩ける……今までは両方りやうはうの手をもつこしいてもらはんと便所ようばへもけなかつたが……これはめう
明治の地獄 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
お竹は鼾の音が耳に附いて、どうもられません、夜半よなかそっと起きて便所ようばへまいり、三尺のひらきを開けて手を洗いながら庭を見ると、生垣いけがきになっている外は片方かた/\は畠で片方は一杯の草原くさはらで、村の人が通るほんの百姓道でございます。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
次の書斎を抜けるとまた北向きの縁で、その突当りに、便所かわやがあるのだが、夫人が寝たから、大廻りに玄関へ出て、鞠子のおさんの寝たすそを通って、板戸を開けて、台所だいどこの片隅のひらきから出て
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「いや、昨夜、遅く便所せっちんへ往きよって、ひっくりかえって鍋で額を怪我して、裏の木炭すみ納屋で寝ております」
鍛冶の母 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「貴様は低能ぢやい、脳味噌がないや、なんぼ便所せんちで勉強したかつて……」
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
「お便所ちょうず」と、小万も起とうとする。「なアに」と、平田は急いで次の間へ行ッた。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
可笑をかしい時に笑はなけれあ、腹が減つた時便所はゞかりへ行くんですかつて、僕は後で冷評ひやかしてやつた。
漂泊 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
「一、前年蠣崎将監かきざきしやうげん殿へ遣候書状御頼申候。其後は便所びんしよも出来候事に御座候哉。又々書状遣度候へ共、よき便所を得不申候。犬塚翁などへ、通路も御座候や御聞合可被下候。是亦奉願上候。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)