“ちょうず”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
手水82.8%
手洗12.1%
小便1.7%
便0.9%
便所0.9%
手水鉢0.9%
手洗水0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし塗るのをその人たちにさとられてはいかないからお手水ちょうずに行くという都合にしてある岡のかげに隠れて油をすっかり塗って来たです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
「一晩絵図面の番をした棟梁でも、朝になれば手洗ちょうずも使い、飯も食うだろう。その間神棚の下に居たのは誰だ」
惣「小便ちょうずをするなれば提灯は持ていて遣る、これ/\何処どこく提灯を持って行っては困る」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
チベットでは立ってお便ちょうずをすることは在家ざいけの男でなくてはほとんどやらないです。僧侶及び婦人、在家の男子でも少し心掛けのある者はみなつくもって小便をする。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
どうもその西北原でテントのはたでお便ちょうずをして居りますと恐ろしい犬が四、五疋取巻いて横で見物して居る。気味の悪い事と言ったら始めはなかなかお便ちょうずが容易に出ない。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
「お便所ちょうず」と、小万も起とうとする。「なアに」と、平田は急いで次の間へ行ッた。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
ひととき、「入れ食いの手水鉢ちょうず」のように釣れる。多いときには、一度に五、六尾はりにかかってくる。ボックスの戸をあけてみると、一間先も見えないくらいに吹雪ふぶいている。
江戸前の釣り (新字新仮名) / 三遊亭金馬(著)
餅屋の主婦が共同便所から出ても手洗水ちょうずを使わぬと覚しかったからや、と柳吉は帰って言うた。
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)