“すなわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:スナワ
語句割合
52.8%
17.9%
17.1%
便4.1%
素縄1.6%
1.6%
1.2%
0.8%
0.8%
0.4%
(他:4)1.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御史の密奏を聞召きこしめして、すなわ宦官かんがんの建文帝に親しくつかえたる者を召して実否を探らしめたもう。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
すなわち欧羅巴全州では既に日没の後で、わずかに北の方の一部分を除いた米国総体と太平洋の大部分に見ることが出来る。
暗黒星 (新字新仮名) / シモン・ニューコム(著)
「この心を敬守けいしゅすればすなわち心さだまる、その気を斂抑れんよくすれば則ちたいらかなり」と。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
利爪りそう深くその身に入り、諸の小禽痛苦又声を発するなし、すなわちこれをきてほしいまま噉食たんじきす。
二十六夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
すなわち兵千余をとどめて橋を守らしめ、ひそかに軍を移し、夜半に兵を渡らしめてめぐって敵のうしろに出づ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
たまたま一、二巻の俳書を見る、敢て研究せず、熟読せず、句の解せざる者十中に九、すなわち巻をなげうつて他を為す。
俳句の初歩 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
彼がこの二者の選択を自ら決断する能はずして神の御籤みくじに依りたるに、御籤は俳諧を為すべしとありしとかや、便すなわち俳諧の独吟千句は成れり。
古池の句の弁 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
わずかに身をば支ふれば足れりといふにぞ、便すなわち稗の麨を布施しけるに
印度の古話 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
河原に坐って、岩のかどで、身のいましめをこすった。それは郷士らが路傍で拾ったわら素縄すなわにすぎなかったので、忽ちぷっとり切れた。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ウム、そこが打揚場うちあげばか。幕のかわりに素縄すなわを張ったな」
銀河まつり (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その後、あまねく洋書を講究し、専ら礮学ほうがくを修め、事に遇えばすなわち論説する所あり、あるいはこれを声詩に発す。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
ほかの家畜が利用せられてばかりいるとは反対に、彼等はすなわち人を利用し村里を利用して、村雀または里雀となっているのである。
松陰すなわち帰りて衣服を改め、上下かみしもを着し、その門に入れり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
帝、孝孺の一族を収め、一人を収むるごとすなわち孝孺に示す。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
すなわち、その昔話こそ、郷土に於ける唯一の文学であるという見方であります。
すなわち酒を引き肉を御し、隗然かいぜんたるのみ。
酒渇記 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
てんとしてよろしくしかるべしとうも、中夜ちゅうや静かに思えばあに吾が天ならんや、すなわち奮って而してかなし
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
すなわち剣を抜いて保食神を撃殺したまひき(中略)。
郷人の飲酒するとき、杖者じょうしゃ(老人)づればすなわち出づ。郷人のおにやらいするときは、朝服して阼階そかいに立つ。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
子游曰く、君につかえて(責)むればすなわ(則)ちはずかしめられ、朋友に(交わりて)むればすなわうとんぜらる。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
すなわち精鋭数千をさしまねいて敵の左翼に突入す。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
名を正し分を明らかにし心すなわち信あり、なつを尊び夷を攘うの義に疑がわんや。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
……是に於て其妹伊邪奈美命いざなみのみことを相見まくおもほして、黄泉国よもつのくににいでましき。すなわ殿騰戸あみおかのくみとより出で迎えます時、伊邪奈岐命いざなぎのみこと語りたまはく、愛しき我那邇妹命わがなにものみことわれなんじと作れりし国未だ作りおわらず、れ還りたまふべしと。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
子貢曰く、その礼を見ればすなわちその政を知り、その楽を聞けばすなわちその徳を知る。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
孔子対えて曰く、子、政を為すにんぞ殺すことを用いん、子、善を欲せばすなわち民善からん、君子の徳は風なり、小人の徳は草なり、草はこれに風をくわ(加)うるとき必ずす。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)