“仍”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よ46.7%
よっ11.1%
よつ8.9%
すなわ6.7%
ヨ4.4%
すなは4.4%
なお4.4%
なほ4.4%
よつて4.4%
こゝ2.2%
カレ2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仍(よ)って吾しばらく男装して雄略を起こし、上は神祇の霊を蒙り、下は群臣の助を籍る。事成らば爾等の功なり、事破れば吾の罪なり。
日本上古の硬外交 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
これは遺言ではなけれど余死したる跡にて家族の者差当り自分の処分に迷うべし仍(よっ)て余の意見を左に記す
遺言状・遺族善後策 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
取上見るに女の生首(なまくび)なり仍(よつ)て月影(つきかげ)に透(すか)して猶熟々(つく/″\)改し處紛(まが)ふ方なき妻白妙が首に候間何者の所業なるやと一時は胸(むね)も一杯(ぱい)に相成我を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
枕山がこの夜席上の作に「同社幾存仍幾没。廿秋多雨又多陰。」〔同社幾(いくばく)カ存シ仍(すなわ)チ幾カ没ス/廿秋多雨又多陰〕の語を見る。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
爾時(コノトキ)に諸国に其氏人を求む。或人曰く、円目ノ王、比自岐和気と娶(ア)ひて、妻と為す。是王に問ふ可しと云ふ。仍(ヨ)りて召して問ふ。答へて云はく、然せむ。其妻を召して問ふ。
年(とし)はじめて三歳(さんさい)、國君(こくくん)其(そ)の色(いろ)を聞(きこ)し召(め)し、仍(すなは)ち御殿(ごてん)にお迎(むか)へ遊(あそ)ばし、掌(たなごころ)に据(す)ゑられしが、忽(たちま)ち恍惚(うつとり)となり給(たま)ふ。
妙齢 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
シカモ兵乱ノ余(よ)仍(なお)飢饉(ききん)ヲ以テス。県務ニ鞅掌(おうしょう)シイマダ及ブニ暇(いとま)アラズ。幸ニシテ子重ガコノ挙アリ。故ニ辞スルニ多事ヲ以テセズ。筆ヲ援(ひ)イテ巻首ニ叙ストイフ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
川くまを廻り来る船は苫(とま)をかかげて、櫓声ゆるく流を下す、節おもしろき船歌の響を浮べ、白き霧は青空のうちにのぼりゆく、しかも仍(なほ)朝日子(あさびこ)の出でむとするに向ひてかの山の端を一抹したる
松浦あがた (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)
「君を悪物喰といつたのは小生一生の不覚、自今(じこん)如何(いか)やうな事があつても悪物喰などとは決して申すまじ、後日のため一札(さつ)仍(よつて)而如件(くだんのごとし)。」
朝飯を急いで直に仍(こゝ)から一里餘の香取神社へ俥を走らせた。降らう/\としながらまだ雨は落ちて來なかつた。佐原町を出外れると水々しい稻田の中の平坦な道路を俥は走る。
水郷めぐり (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
然れども、尚赦さざりければ、其腰なる玉を解きて、其国主の子に弊しつ。故レ其賤の夫を赦して、其玉を待来て床の辺に置けりしかば、即ちかおよき乙女になりぬ。仍(カレ)目合して嫡妻としたりき。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)