“鞅掌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おうしょう80.0%
いそがし10.0%
わうしやう10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
勝、大木、大隈の諸政事家はこの間もっぱらその主任の政に鞅掌おうしょうし、廟堂の大議は多くかの人々をもって決定せしにあらざるか。
近時政論考 (新字新仮名) / 陸羯南(著)
翌朝に至りて両人ふたりの者は始めて顔を合わせる。文三はお勢よりは気まりを悪がッて口数をきかず、この夏の事務の鞅掌いそがしさ、暑中休暇も取れぬので匆々そうそうに出勤する。十二時頃に帰宅する。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
山田やまだ元来ぐわんらい閉戸主義へいこしゆぎであつたから、からだかう雑務ざつむ鞅掌わうしやうするのをゆるさぬので、おのづからとほざかるやうにつたのであります
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)