“恁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
45.6%
16.4%
かく9.4%
かう7.0%
かか7.0%
かゝ6.4%
2.3%
こう1.8%
こん1.8%
もた1.8%
どう0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……なかがせゝつこましく、物價ぶつか騰貴とうきしたのでは、そんな馬鹿ばか眞似まねはしてられない。
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
うして人々ひと/″\刻々こく/\運命うんめいせまられてくおしな病體びやうたい壓迫あつぱくした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
私アう恁うしたもので、これこれで出向いて来ましたって云うことを話すと、直に夫々掛りの人に通じて、忰の死骸の据ってるところへ案内される。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
一度何処どこか方角も知れない島へ、船が水汲みずくみに寄つた時、浜つゞきの椰子やしの樹の奥に、うね、透かすと、一人、コトン/\と
印度更紗 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
かくて、數時間すうじかんたりしのち身邊あたり人聲ひとごゑさわがしきに、旅僧たびそうゆめやぶられて
旅僧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
かくて黄金丸は鷲郎わしろうと義を結びて、兄弟の約をなし、この古刹ふるでらを棲居となせしが。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
かうふのは、わるくすると突然いきなりふんづかまへてへそひねりながら返事へんじのかはりにめやうもれぬ。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「どうしたもんだかな、おれでもかついてあるつてんべかな、かうしていたんぢややうねえかんな」おしな相談さうだんしてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
かかる田舎の習慣ならはしで、若い男は、忍んで行く女の数の多いのを誇りにし、娘共も亦、口に出していふ事は無いけれ共、通つて来る男の多きを喜ぶ。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
かか住居すまいに似合ない余りの思ひがけなさに、おうな通力つうりき枯野かれのたちま深山みやまに変じて、こゝに蓑の滝、壁のいわお
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
一人坊主ひとりばうず)の前兆ぜんてうりて臆測おくそくせる乘客じやうかくは、かゝ現象げんしやうもつすゐすべき
旅僧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
かゝる田舍の習慣で、若い男は、忍んで行く女の數の多いのを誇りにし、娘共も亦、口に出していふ事は無いけれ共、通つて來る男の多きを喜ぶ。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
音楽家は暖い珈琲と菓子の一皿とを乞食にあてがひながら、自分は卓子テーブルりかゝつて、せつせと作曲に取りかゝつた。
ちょいと、風邪を引くよ、と先刻さっきから、隣座敷の机にっかかって絵をきながら、低声こごえで気をつけたその大揺れの船が、この時、最早や見事な難船。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
水入らずで、二人でこうして働いている姉夫婦の貧しい生活が、今朝のお島の混乱した頭脳あたまには可羨うらやましく思われぬでもなかった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「はゝゝゝはゝ、いや、こうまたものもきたのうなると、手がつけられぬから恐るゝことなし。はゝはゝこら、うぢやい。」と、ひよいとおどつた。
蠅を憎む記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
こん変様かはりやうをする位なら、寧ろ依然やはり『眠れる都会』であつて呉れた方が、自分並びに『美しい追憶の都』のために祝すべきであるのだ。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
中にはただ何となく上代の国ぶりを悦ぶ類であるが、こんなことでは真に『万葉』の趣味を解して居るものとは元とより言われない、吾人の『万葉』のえらいとするところは要するにその歌が生き生きして居る点にあるが
子規と和歌 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
わたくしひざもたれたまゝ二人ふたりそら景色けしきながめてころ櫻木大佐さくらぎたいさ
『家の方のす。ああ、可怖おつかながつた。』と、お定の膝に投げる樣に身をもたせて、片手を肩にかけた。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
犬は、七日程前に、どうした機會かで此曠野の追分へ來た。
散文詩 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)