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恁
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よ
ふりがな文庫
“
恁
(
よ
)” の例文
ちょいと、風邪を引くよ、と
先刻
(
さっき
)
から、隣座敷の机に
恁
(
よ
)
っかかって絵を
描
(
か
)
きながら、
低声
(
こごえ
)
で気をつけたその大揺れの船が、この時、最早や見事な難船。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
二人は連れ立つてそこらの
珈琲
(
コーヒー
)
店に入つて往つた。音楽家は暖い珈琲と菓子の一皿とを乞食に
配
(
あてが
)
ひながら、自分は
卓子
(
テーブル
)
に
恁
(
よ
)
りかゝつて、せつせと作曲に取りかゝつた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
撲
(
なぐ
)
れと、衆口一斉
熱罵
(
ねつば
)
恫喝
(
どうかつ
)
を極めたる、思ひ思ひの叫声は、雑音意味もなき響となりて、騒然としてかまびすしく、あはや身の上ぞと見る眼危き、唯
単身
(
みひとつ
)
なる看護員は、冷々然として椅子に
恁
(
よ
)
りつ。
海城発電
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
冷々然として椅子に
恁
(
よ
)
りつ。
海城発電
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
恁
漢検1級
部首:⼼
10画
“恁”を含む語句
恁麽
恁許
恁云
恁麼
恁々
恁懸
恁様
恁那
有恁
正当恁麼時