“珈琲”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
コーヒー66.2%
コオヒイ9.6%
こーひー2.5%
カツフエ2.5%
コオフィイ2.5%
カッフェ1.3%
カッフェー1.3%
カフェー1.3%
コオヒー1.3%
こーひ0.6%
(他:17)10.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“珈琲”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語13.5%
文学 > 英米文学 > 小説 物語12.5%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行3.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
最もよい珈琲コーヒーはランブラン珈琲店にあり、最もよい撞球台たまつきだいはヴォルテール珈琲店にあることを知っていた。
アンガスと呼ばれるその青年は珈琲コーヒーを飲みほして、やさしげな眼光まなざしをしながら根気よく女の顔を見据えていた。
我々四人は、又久米の手製の珈琲コオヒイを啜りながら、煙草の煙の濛々もうもうとたなびく中で、盛にいろんな問題をしやべり合つた。
あの頃の自分の事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
飯を食べに行ってもよし、ちょいと珈琲コオヒイに菓子でもよし何処どこか茶店で茶を飲むでもよし、別にそれにも及ばぬ。
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
失礼ですけども私が只今ただいま珈琲こーひーせんじて別に珈琲ケーキをこしらえますから少々お待ち下さいまし
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
第四には衰弱した諸機能を奮励せしめるために興奮性のスープや珈琲こーひーのようなものを用ゆる場合もあります。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
翌朝車の出づべきに迫りて、われは一盞の珈琲カツフエを喫せんために、食堂に下りしに、堂には夫人只一人在りき。
仏蘭西フランスと違つて英国では朝の食事に麺麭パンと紅茶又は珈琲カツフエの外に二品ふたしなばかりのうをと肉との料理が附く。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
二人は暫く詞が絶えた。料理は小鳥のあぶりものに萵苣ちさのサラダが出ていた。それを食ってしまって、ヴェランダへ出て珈琲コオフィイを飲んだ。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
中央の大きな卓子にはホテルの主人夫婦が珈琲コオフィイを飲んでいた。
旅の絵 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
ゲエルは、いつも純金のさじ珈琲カッフェ茶碗ちゃわんをかきまわしながら、快活にいろいろの話をしたものです。
河童 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
山本山を飲むよりも、ブラジル珈琲カッフェを飲み——
上海游記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
日課をへてのちは、学校の向ひなる、「カッフェエ・ミネルワ」といふ店に入りて、珈琲カッフェーのみ、酒くみかはしなどして、おもひおもひのたわぶれす。
うたかたの記 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
ここにて珈琲カッフェー饗応もてなしあり。
文づかひ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
あなたが珈琲カフェーに入りびたったり、道楽をしたり、ぐずぐず日を送ったりしているのを、そして牛込の伯父さんにまで見放されたのを……それを私達は、始終好意の眼で見てきてあげたつもりですわ。そしてあなたが自分で云ってたように、いつかはあなたの生活が立て直るに違いないと、ほんとに信じていたんですわ。
野ざらし (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
ドミトリイ・フョードロヴィッチなんか、身持ちからいっても、知恵からいっても、貧的なことからいっても、どこの下男よりも劣った人間で、何一つできもしないくせに、みんなからあがめられている。僕なんかは、よしんばただの料理人にしろ、うまくゆきさえすればモスクワのペトロフカあたりで、立派な珈琲カフェー料理店レストランを開業することができます。
銀座にはうまい珈琲コオヒーや菓子を食べさすうちが出来、勧工場かんこうばの階上に尖端的せんたんてきなキャヴァレイが出現したりした。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
又今日の民衆はブラジル珈琲コオヒーを愛してゐます。
侏儒の言葉 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
こんな部屋がしいなどゝ珈琲こーひを飲みながら思つて居た。
六日間:(日記) (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
ここにて珈琲カッフェエのもてなしあり。
文づかい (新字新仮名) / 森鴎外(著)
いま珈琲カツヒーはこんで小間使こまづかひかほにもそのいそがしさがへるので、しや
『イヤ、イヤ、けつして御心配ごしんぱいなく。』とかれ此時このとき珈琲カツヒー一口ひとくちんだが、悠々ゆう/\鼻髯びぜんひねりながら
官能の疲れを苦蓬酒アブサンの盃に啜り象徴のあやかしを珈琲カフイの煙に夢みる近代の騷客、ともすれば純情の心雅びかなる古巣にのがれて此の古き歌集の手觸りに廢唐のやるせなき風流を學ばんとす。
短歌 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
白布の中で珈琲カフエ麺麭クロアソンを食つた。
珈琲店より (新字旧仮名) / 高村光太郎(著)
椰子林やしりんの中の観海旅館シイ・ヸイ・ホテルに少憩して海に近い廻廊ベランダ珈琲カフエエを喫しながら涼を入れた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
日本の守宮やもりと違つて人をむ恐れは無いが、飲料が好きなので飲みさした牛乳や珈琲カフエエを天井から落ちて来て吸ふ事が常にあるさうだ。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
「ああ、降る降る、面白い。かう云ふ日は寄鍋よせなべで飲むんだね。寄鍋を取つてもらはう、寄鍋が好い。それから珈琲カフヒイを一つこしらへてくれ、コニャックをと余計に入れて」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
善し、珈琲カフヒイ出来たか。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
大佐たいさ好遇かうぐうにて、此處こゝで、吾等われら水兵等すいへいらはこんで珈琲カフヒーのどうるほうし
わたくし珈琲カフヒー一口ひとくちんで
日ごろたしなむ舌術に拍車をかけ、おのが郷里の牛こそは、天が下にたぐいまれな荒れ大王と、珈琲キャフェ店の露台テラッスでも四つ辻でも、たがいに物凄い法螺ほらの吹き合いから
一人は粗毛あらげの帽子をかぶり、赤、黄で刺繍ぬいとりをした上衣を着、珈琲キャフェ色の薄い唇の上に見事な口髯をたくわえた、——つまり、疑いもなくコルシカの山地の人間だということは、その腰にぶっそうな匕首プニャアレを帯びているのでもわかる。
𤍠い珈琲キヤツフエ牛乳ちゝとをすゝつてく事は出来なかつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
珈琲キヤツフエでもければいいでせうよ。」
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
踊る事の出来ない国から来た僕等はのろい動物が人間を観る様に二階から黙つて珈琲キヤフエエんで見おろして居た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
伯林ベルリンの Unter den Linden を西へ曲った処の小さい珈琲コォフイィ店を思い出す。
ヰタ・セクスアリス (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「JBDM……珈琲コオフィなら買ったのがありますから、またこの次にねがいます」
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
久世氏のほうは、すこし一徹なところのある、ちょっと例のないほど几帳面な、腹の底からの技術家メカニシアンで、朝の珈琲コオフイから夜のパイプの時間まで、紙型にとったようにキチンと割り切ってあるというふうなのに、利江子夫人のほうは
キャラコさん:08 月光曲 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
時間を倹約するため、わざと軽い食事を取ったものたちが、珈琲コヒーも飲まずに、そろそろ立ちかける時が来ても、お延の前にはそれからそれへと新らしい皿が運ばれた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
五時にみ込むパンのかけらと、一口の珈琲コーヒとは、空腹をたさないまでも、元氣を囘復させる。
午後五時が過るとすぐ、私たちは、珈琲コーヒを小さい茶碗に一杯と、黒パン半切れの食事をした。
「敬三は下谷の可否茶館に。そゞろあるきの足休めして。安楽椅子イーヂーチェヤーに腰の疲を慰め。一碗の珈琲コーフヒーに。お客様の役目をすまして。新聞雑誌気に向いた所ばかり読ちらして余念と苦労は露ほどもなかりし。隣のテーブルには束髪の娘二人」
カフェー (新字新仮名) / 勝本清一郎(著)