“霑”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
うるほ35.5%
うる24.2%
うるお22.6%
9.7%
うるみ3.2%
しめ3.2%
こぼ1.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“霑”を含む作品のジャンル比率
社会科学 > 風俗習慣・民俗学・民族学 > 伝説・民話[昔話]6.7%
芸術・美術 > スポーツ・体育 > 戸外レクリエーション2.9%
歴史 > 地理・地誌・紀行 > 日本2.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
官符をかしこみ、忩然しようぜんとして道に上り、祗候しこうするの間、仰せ奉りて云はく、将門之事、既に恩沢にうるほひぬ。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
お光は厭味らしく言つて、いつもの滴るやうなうるほひを眼元に見せつゝ、ツンとした風で對岸むかうの方を向いた。
兵隊の宿 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
けれどもその黒くうるんだ瞳と、心持ち微笑を含んだ唇が明かに私のこうした妄想を裏切っている事を認めない訳に行かなかった。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
さうして、疲勞ひらうすこんだうるませて、なが睫毛まつげをしきりにうごかした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
これを摘みきたってわが心に植え、我に永遠の希望の抜きがたきもの生れて、再会の望を以てわが残生をうるおすに至るのである。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
上の伏見屋の金兵衛が古稀こきの祝いを名目に、村じゅうへのうるおいのためとして、四俵の飯米を奮発したぐらいでは、なかなか追いつかない。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
背子せこ大和やまとると小夜さよけてあかときつゆにわがれし 〔巻二・一〇五〕 大伯皇女
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
草原は水を打ったようにれている、夜半に雨が降ったのかも知れない、考えると何だかそのような気もする。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
そして、ぱっちりした、うるみのある、涼しい目を、心持俯目ふしめながら、大きくみひらいて、こっちに立った一帆の顔を、向うからじっと見た。
妖術 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
うるみをもった目を見据え、うつつおもてで受取ったが、両方掛けた手の震えに、ぶるぶると動くと思うと、坂になったふたすべって、啊呀あなやと云う間に
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
茶を熱く入れてかおりのよいところを御二人へ上げましたら、奥様も乾いた咽喉のどしめして、すこしは清々せいせいとなすったようでした。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
と二人の悪漢は、互に顔を見合せ耳こすりして、林の中へ這入って、一角に此の由を告げると、一角は心のうちにて、己の名を知っているのは何奴なにやつか、事に依ったら、花車が来たかも知れないと思うから、油断は致しませんで、大刀だいとうの目釘をしめし、遠くに様子を伺って居りますと、子分がそれへ出て、
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
 都にござらしてお歴々のお方の前へ度重ねてまかったものとはずんと違うて、お勿体もない、かたじけない、と思うと涙をらちもなくこぼすのと、他愛もなく笑いこける事より存じませぬ者ばかりでござりますもの。
胚胎 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)