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倐忽
読み方 | 割合 |
たちまち | 40.0% |
しゅっこつ | 30.0% |
しゆくこつ | 20.0% |
にはか | 10.0% |
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倐忽に
瞳を
凝せる貫一は、愛子の
面を熟視して
止まざりしが、やがてその
眼の中に浮びて、輝くと見れば
霑ひて出づるものあり。
芒の芽が延びて来た。春が
倐忽と逝ったのである。
五月雨、
木下闇、蚊の
呻り、こうして夏が来たのである。
霧収まりて天低う垂れ、
銀錫円盤大の白月、額に当つて空水流るゝこと一万里、
截鉄の如き
玄沙倐忽として黒
玻璃と化す。
ここに神倭伊波禮毘古の命
倐忽にをえまし
三、また御軍も皆をえて伏しき。