“睜”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
みは76.5%
みひら17.4%
ひら1.3%
ミヒラ1.0%
みまは0.7%
みまも0.7%
みまわ0.7%
ミハ0.7%
0.3%
みつめ0.3%
(他:1)0.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“睜”を含む作品のジャンル比率
文学 > 中国文学 > 小説 物語8.5%
文学 > 日本文学 > 小説 物語6.8%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
私はただ驚異の目をみはりながら、彼の言葉に傾聴した。ホームズはまた、煙草の煙をぷっぷっと上げながら話しつづける、——
物の気配を感じたように馬の耳が動いた。エルマはうっとりとした眼をみはった。労働者のような男が一人丘の陰から出て来た。
警察署長 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
彼はその手を放たで苦きまなこみひらきつつ、男の顔をんと為るを、貫一は気もそぞろ引抱ひつかかへて、
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
けれども、礼之進が今、外へ出たと見ると同時に、明かにその両眼をみひらいた瞳には、一点もねむそうなくもりが無い。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その眼は強く広くひらかれていたが、眼前にかくも怖ろしいものがあるにもかかわらず、いつものように病的な、膜までかかったような暗さは見られなかった。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
夫人はここにおいてぱっちりと眼をひらけり。気もたしかになりけん、声はりんとして、
外科室 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
晨朝ジンテウの勤めの間も、うと/\して居た僧たちは、サワやかな朝の眼をミヒラいて、食堂ジキダウへ降りて行つた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
も一度くわつとミヒラいて、現し世のありのまゝをうつしてくれ、……土龍モグラの目なと、おれに貸しをれ。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
滝田氏はきよろ/\四辺あたりみまはしたが、手紙が目につくと、猿のやうに手を伸ばして、それをたくつた。
見るとつがひのふくろで、厭世哲学者のシヨオペンハウエルのやうな眼をして、じつと其辺そこらみまはしてゐたが、暫くすると背後うしろの藪のなかへ逃げ込んでしまつた。
それかあらぬか、小野忠雄は息をのんでこの様子をみまもり、代師範の梶新左衛門もまた吾を忘れてしまったてい
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おくれ馳せの老女いぶかしげに己れが容子ようすを打ちみまもり居るに心付き、急ぎ立去らんとせしが、何思ひけん、つと振向ふりむきて、件の老女を呼止めぬ。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
身忙みぜわしそうに片膝立てて、当所あてどなくみまわしながら、
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
微笑ほほえみながら、謙造は四辺あたりみまわし、
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さうした無聊な目をミハらせる物は、忘れた時分にひよつくりと、波と空との間から生れて来る——誇張なしに——鳥と紛れさうなり舟の姿である。
若水の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
山颪ヤマオロシに吹きサラされて、荒草深い山裾ヤマスソの斜面に、万法蔵院マンホフザウヰンの細々とした御灯ミアカシの、アフられて居たのに目馴れた人たちは、この幸福な転変テンペンに、目をミハつて居るだらう。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ねむくはないので、ぱちくり/\いてても、ものまぼろしえるやうになつて、天井てんじやうかべ卓子テエブルあし段々だん/\えて心細こゝろぼそさ。
怪談女の輪 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
母は無意味に池の上をみつめていたが、やがて気を換えて
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
すると女は黒い眼を眠そうにみはったまま、やっぱり静かな声で、でも、死ぬんですもの、仕方がないわと云った。
夢十夜 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)