“睜”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
みは75.9%
みひら17.5%
ひら1.3%
ミヒラ1.0%
0.7%
みまは0.7%
みまも0.7%
みまわ0.7%
ミハ0.7%
0.3%
(他:2)0.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おごそか申渡まをしわたさるれば、並居なみゐ老職らうしよく諸役人しよやくにんみゝそばだみはれり。
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
唇が触れた時、少年はすずしい目をみはってきっと見たが、また閉じて身動きもせず、手は忘れたもののようにお雪がするままに任せていた。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
つかてて、みはりながらも、すぐそれなりにうと/\する。呼吸いきを、ともしびはるゝやうにえる。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
それが、始め上体に衝動が起ったと見る間に、両眼をみひらき口を喇叭ラッパ形に開いて、ちょうどムンクの老婆に見るような無残な形となった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
かくてもなお、我等がこの宇宙の間に罷在まかりあるをあやしまるるか。うむ、疑いにみはられたな。みひらいたその瞳も、直ちに瞬く。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ひたとつめたあせになつて、みひらき、ころされるのであらうとおもひながら、すかして蚊帳かやそとたが
星あかり (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
その眼は強く広くひらかれていたが、眼前にかくも怖ろしいものがあるにもかかわらず、いつものように病的な、膜までかかったような暗さは見られなかった。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
夫人はここにおいてぱっちりと眼をひらけり。気もたしかになりけん、声はりんとして、
外科室 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
知らせもしないのに、今日来るのを知って、出迎でむかえに出たと云って、手にすがって、あつい涙で泣きました。今度は、すずしい目をひらいても、露のみあふれて、私の顔は見えない。……
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
晨朝ジンテウの勤めの間も、うと/\して居た僧たちは、サワやかな朝の眼をミヒラいて、食堂ジキダウへ降りて行つた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
も一度くわつとミヒラいて、現し世のありのまゝをうつしてくれ、……土龍モグラの目なと、おれに貸しをれ。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
も一度くわつとミヒラいて、現し世のありのまゝをうつしてくれ、……土龍の目なと、おれに貸しをれ。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
その癖、その友達の中には、眼をはるやうな美しい恋をしてゐるものもないではなかつた。
路傍の小草 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
社会が目をはる。
脱却の工夫 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
滝田氏はきよろ/\四辺あたりみまはしたが、手紙が目につくと、猿のやうに手を伸ばして、それをたくつた。
見るとつがひのふくろで、厭世哲学者のシヨオペンハウエルのやうな眼をして、じつと其辺そこらみまはしてゐたが、暫くすると背後うしろの藪のなかへ逃げ込んでしまつた。
おくれ馳せの老女いぶかしげに己れが容子ようすを打ちみまもり居るに心付き、急ぎ立去らんとせしが、何思ひけん、つと振向ふりむきて、件の老女を呼止めぬ。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
それかあらぬか、小野忠雄は息をのんでこの様子をみまもり、代師範の梶新左衛門もまた吾を忘れてしまったてい
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
身忙みぜわしそうに片膝立てて、当所あてどなくみまわしながら、
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
微笑ほほえみながら、謙造は四辺あたりみまわし、
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さうした無聊な目をミハらせる物は、忘れた時分にひよつくりと、波と空との間から生れて来る——誇張なしに——鳥と紛れさうなり舟の姿である。
若水の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
山颪ヤマオロシに吹きサラされて、荒草深い山裾ヤマスソの斜面に、万法蔵院マンホフザウヰンの細々とした御灯ミアカシの、アフられて居たのに目馴れた人たちは、この幸福な転変テンペンに、目をミハつて居るだらう。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ねむくはないので、ぱちくり/\いてても、ものまぼろしえるやうになつて、天井てんじやうかべ卓子テエブルあし段々だん/\えて心細こゝろぼそさ。
怪談女の輪 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
母は無意味に池の上をみつめていたが、やがて気を換えて
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
すると女は黒い眼を眠そうにみはったまま、やっぱり静かな声で、でも、死ぬんですもの、仕方がないわと云った。
夢十夜 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)