“みは”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ミハ
語句割合
46.0%
38.1%
見張5.3%
1.6%
1.2%
見晴1.0%
0.8%
三葉0.6%
0.6%
0.6%
(他:20)4.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私はただ驚異の目をみはりながら、彼の言葉に傾聴した。ホームズはまた、煙草の煙をぷっぷっと上げながら話しつづける、——
物の気配を感じたように馬の耳が動いた。エルマはうっとりとした眼をみはった。労働者のような男が一人丘の陰から出て来た。
警察署長 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
けれども、その次の瞬間にはホッと安心をすると同時に、又、それとは全く違った意味で驚きの眼をみはらせられたのであった。
鉄鎚 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そのとき娘が「あらっ!」と云って、椀を下に置いた。そして、「まあ、木下さんが」と云って眼をみはってひざを立てた。
河明り (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
おくさんは黒未勝くろみかちな、若々わか/\しいひとみを夢見ゆめみるやうに見張みはりながら、れやかにつぶやいた。
(旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
と、目礼もくれいして、武士たちは、かばの林をぬけてしまった。とりでを見張みは番士ばんしたちである。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
金剛石ダイアモンドと光を争ひし目は惜気をしげも無くみはりて時計のセコンドを刻むを打目戍うちまもれり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
二人は蒲田が案外の物持てるにおどろかされて、おのおの息をこらしてみはれるまなこを動さず。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
泉原の周囲まわりの人々は一斉に振返って、奇声をあげた小さな日本人を不思議そうにみはっている。
緑衣の女 (新字新仮名) / 松本泰(著)
岸本の相好はみる/\崩れた。彼は嬉しさを隠すことが出来ないで子供のように大きく眼をみはった。
支倉事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
西南を一目に見晴みはらす此処ここの座敷は、今雪の田園でんえん額縁がくぶちなしのにして見せて居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
素晴すばらしく見晴みはらしのよいおおきないわ頂点てっぺん
そのうちに、あくる年の二月の末になって、チエ子の父親が、長い航海から帰って来たが、玄関に駈け出して来たチエ子を見ると、ビックリして眼をみはった。
人の顔 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
その武威に、その文化に、東洋の新興民族として、全世界の眼をみはらした日本人の化の皮は、その首都の名に於て、美事に引っ剥がされてしまったのであった。
東京人の堕落時代 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
べに笹色さゝいろよそほひこらして、月光げつくわうけて二葉ふたは三葉みは
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
あらず、みづうみふゆいろどる、くれなゐ二葉ふたは三葉みは
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「気分が悪いなんて、ごまかしても駄目よ。さっき、見ちゃったもの。いいところを!」と、いわれて思わず、眼をみはって、
貞操問答 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
静子は、夫が免れた危険を想像するけで、可なり激しい感動に襲はれたと見え、目をみはつたまゝ暫らくは物も云はなかつた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
が、美奈子と一緒に歩いていた母は、自動車の中から、立ち現われた人を見ると、急に立ちすくんだように目をみはった。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
が、美奈子と一緒に歩いてゐた母は、自動車の中から、立ち現はれた人を見ると、急に立ち竦んだやうに目をみはつた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
ぬはし散るを見果みはてんかきつばた
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
——この見果みはてぬ曠野あらのに。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
皇神すめがみ見霽みはるかします青雲を今朝ぞうち開く此の産御聲うぶみこゑ
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
皇神すめがみ見霽みはるかします青雲を今朝ぞうち開く此の産御声うぶみこゑ
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
さう云つて余は、故意に仰山に眼を視張みはつたが、それ以上滝は何とも云はなかつた。巻煙草の後先きから立ち昇る色の違つた二条の煙りを彼は、いつまでも瞶めてゐた。
西瓜喰ふ人 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
「さう、いちいち眼を視張みはるなよ……」と藤村は、困つて笑つた。
環魚洞風景 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
そのあいだに、おいよは眼をみはらせて、今にも飛びかかりそうに詰めよる。
人狼 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
しかるが故に天地の万象に対して新しき眼をみはるを得るに至ったのである。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
ゆく水のざれ言きかす神の笑まひ御歯みはあざやかに花の夜あけぬ
みだれ髪 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
「どうやら私達を監視みはっているね」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
当今では孫兵衛が「ああ仲がよいのは仕合わせなようなものの、両方とも若い者同志だからそうでもない心得違いが有ッてはならぬから、お前が始終看張みはッていなくッてはなりませぬぜ」といっても
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
たがいに眼を瞠目みはって、よくぞこのうき世の荒浪あらなみうるよと思う。
愛よ愛 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
彼は、私が部屋を間違えたような風を装って這入って行ったのにもかかわらず、私の顔を見ると、驚きとよろこびとの眼をみはりながら腰を上げた。
そして斯人このひと、今わたくしをみはっているこの立像のあるじは、かつて、わたくしのこの上もない心の友だったのです。
それらは鬼が笑う来巳の年の新年号に「蛇の話」として出すから読者諸君は竜の眼をみはり蛇の鎌首を立てちたまえというのみ。
難船なんせん? それはなんですか、本船ほんせんにはえず海上かいじやう警戒みは當番たうばん水夫すゐふがあるです、あへ貴下きかはずらはすはづいです。』
「エッお梅さんが⁈」と村長は眼を開瞳みはった。
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)