“叱咤”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しった93.8%
しつた4.1%
しか0.7%
しから0.7%
ひッちか0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十三丁目の重三が、張りきった叱咤しったの声。そのひざの下にキリキリと縄を打たれて引据えられたのは美しい下女のお照ではありませんか。
昨夜芝公園は山木紳商の奥室に於て、機敏豪放を以て其名を知られたる良人をつとをば、小僧同然どうやう叱咤しつた操縦せるお加女かめ夫人にてぞありける、昨夜の趣にては
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
と例の大声でののしるのが手に取るように聞えた。村長は驚いて誰が叱咤しかられるのかとそのまま足をとどめて聞耳をてていると、内から老僕倉蔵がそっと出て来た。
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「エッお梅さんが⁈」と村長は眼を開瞳みはった。そのはずで、梅子はほとんど富岡老人に従来これまで一言ひとことたりとも叱咤しかられたことはない。
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
私が何かくさくさすると、可哀相にこどもにあたって、叱咤ひッちかッて、押入へ入れておく。
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)