“しつた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
叱咜63.0%
叱咤22.2%
悉達7.4%
匹田3.7%
叱陀3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
後から續くのは、八五郎自慢の叱咜しつたです。大きい影は、この形勢を見ると、小さい影を突放して、キラリと一刀を拔きました。
彼女は実に一箇巾幗きんくわくの身を以て、深窓しんそう宮裡きゆうり花陰の夢にふけるべき人ながら、雄健の筆に堂々の議論を上下し、仏蘭西フランス全国の民を叱咤しつたする事、なほ猛虎の野にうそぶくが如くなりき。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
悉達しつた太子を慕つて居るのと絵解をするものは話さねばならないでせう。
いろ扱ひ (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
島木君は古典に親しむ者であつたから、わたくしがわざと匹田しつたと下町風の称呼で振仮名をしたのを、匹田ひきだと直したりなどした処もあつた。
本の装釘 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
鱗綴うろことぢの大鎧にあかがねほこひつさげて、百万の大軍を叱陀しつたしたにも、劣るまじいと見えたれば、さすが隣国の精兵たちも、しばしがほどはなりを静めて、出で合うずものもおりなかつた。
きりしとほろ上人伝 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)