“嘯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うそぶ95.6%
うそ1.5%
ウソブ1.5%
うそぶき0.7%
ウソフ0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかるに形躯けいく変幻へんげんし、そう依附いふし、てんくもり雨湿うるおうの、月落ちしん横たわるのあしたうつばりうそぶいて声あり。其のしつうかがえどもることなし。
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
というよりは、うつつに、おうぎはかまの前であてあそびながら、そらうそぶいていたといったほうが近い。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まるで、カヅきする海女アマ二十尋ハタヒロ三十尋ミソヒロミナ底から浮び上つてウソブく樣に、深い息の音で、自身明らかに目が覺めた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
父母ちゝはゝのおん為に。経の偈文げもん謄写かきうつして。前なる山川におし流し。春は花を手折たをりて。仏に手向たむけ奉り。秋は入る月にうそぶきて。そゞろ西天にしのそらこふめり。
まるで、カヅきする海女アマ二十尋ハタヒロ三十尋ミソヒロミナ底から浮び上つてウソフく樣に、深い息の音で、自身明らかに目が覺めた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)