“袴”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
はかま90.8%
ばかま5.7%
スカート0.8%
0.4%
スカアト0.4%
ずぼん0.2%
シュルヴァル0.2%
ジュボン0.2%
ジユツプ0.2%
ヂュポン0.2%
(他:4)0.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“袴”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語11.3%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行3.2%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)1.9%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
一座には、はかまをはいてあごの先にひげを生やしている男が、しきりに心霊しんれいの物理学について論じていた。
西湖の屍人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
黒んぼの子守こもりがまっかな上着に紺青こんじょう白縞しろじまのはいったはかまを着て二人の子供を遊ばせている。
旅日記から (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
彼らはみなくくりばかまのすはだしであったから、当然、騎馬にも兵にも見すてられ、たちまちその衣冠は野伏たちにぎとられていた。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こういう種類のではたとえばたっつけばかまのカルサンというのがインドへんから来ているかと思うと、イタリアにも類似の名が出て来たりするのである。
サ……サ……サ……サ……とかすかな音をさせて、……スカートすそでも、障子に触れるような音であったという。
墓が呼んでいる (新字新仮名) / 橘外男(著)
それまで気づかなかつたが、羽織の下の百合子の服は、真ツ白な長いスカートだつたので、それが灯りの影に煙りのやうに翻りながら汀の廻廊を折れ曲つて見る/\うちに闇の中へ吸ひ込まれて行つた。
南風譜 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
広州こうしゅうに兵乱があった後、周生しゅうせいという男が町へ行って一つの(腰から下へ着けるきぬである)を買って来た。
僕は新しいさんを着け、そうして新しいを穿いて、懐中に短刀——鎧通よろいどおしさ、兼定かねさだ鍛えの業物だ、そいつを呑んで轎に乗った。
鴉片を喫む美少年 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
到頭、智子は本通りまで濡れて行くことに決心した。そこで、スカアトの裾をつまんで、甃石の上を歩き出そうとした時だった。
或る母の話 (新字新仮名) / 渡辺温(著)
白いスカアトをはいて頭髪をシイニョンに結んだ長身の男たち。
火鉢の側へ、仲働が奧さんと玉ちやんとの膳を据ゑて置いてさがるので、博士は膳に塵が掛らぬやうにといふので、部屋の隅の方へ往つて、大禮服のずぼんを穿く。
半日 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
畳数にして八畳ばかりの控えの間をぶっ通したその向うの部屋の、一番奥まったところに今椅子いすを離れて私の方ににこにこと笑みを送っていられる太子の姿というものは、兼々写真で見ていたとおり眼醒めんばかりの薄黄色の、膝まで垂れる絹の上衣シェルヴァニまとうて、膝下でくくったシュルヴァルを着けていられた。
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)
青ざめた経帷子きやうかたびらを青ざめた身に纏つて、頬に「死」の紫を印した前夜とは変つて、喜ばしげに活々して、緑がかつた董色の派出な旅行服の、金のレースで縁をとつたのを着て、両脇を綻ばせた所からは、繻子のジュボンがのぞいてゐる。
クラリモンド (新字旧仮名) / テオフィル・ゴーチェ(著)
その時翁が「公爵夫人コンテツス」とばれたので貴婦人だと気附いたが、胴衣コルサアジユジユツプも質素な物を着けて居た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
妾は短い赤いヂュポンの下から白い絹の靴下を見せ赤いモロッコ皮の靴を緋色のリボンで結んで、わざとショールをひろげて肩を出し、アカシアの大きな花束を肌衣の外へはみ出させて、口にもアカシアの花をくわえながら、コケティッシュに腰を振って多勢のスペイン女の中をかきわけて左手から舞台へ出ました。
華やかな罪過 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
青イハカマハイタ女学生ガ昆布コブノ森ノ中、岩ニ腰カケテ考エテイタソウデス、エエ
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
しかし折れて電光の如くおどつた鋒尖きつさきはマス君のパンタロンはげしくいたに過ぎなかつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
翁は鼠色のアルパカの軽い背広の上衣うはぎに黒いパンタロン穿き、レジヨン・ドノオル(勲一等)の赤い略章を襟に附けて居た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
また、聖水ホリーウォーターの近くには、真紅しんくペティコートをはいて、レースのついている胸衣むなぎをつけた農家の女たちが、家畜のように動かずに地面に腰をおろしています。
瓶のかたちのモンペをはいて
春と修羅 第二集 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)