“短袴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たんこ80.0%
スカアト10.0%
キルト10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小砂利の鳴る音を聞いたからであるが、振返ってみると帯刀たてわきであった。萱笠すげがさをかぶり短袴たんこに草履ばきで、釣竿つりざお魚籠びくを持ち、餌箱えばこひもで肩に掛けていた。
つまりこのほうが早いのだ。とは言え、そのライヴァルに当る長袴ジョゼット連中はそのまた短袴スカアト時代の次ぎに来るであろう長袴ジョゼット時代を生きているのかも知れなかった。
踊る地平線:09 Mrs.7 and Mr.23 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
スカアトの様な短袴キルトを着け、欧羅巴式の脚絆ゲートルを巻いた、この南海のグスターフ・アドルフは大変に珍しいもの好きで、赤道直下の彼の倉庫にはストーヴがしこたま買込まれていた。
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)