“魚籠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
びく88.7%
ビク7.0%
いけす1.4%
うけ1.4%
さかなかご1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
袋へ入れた竿さお餌箱えばこ魚籠びくはなかった、彼の釣りには魚籠は要らないのである。雇い仲間の段平は、旦那が忘れたのだろうと思った。
(新字新仮名) / 山本周五郎(著)
ぶらりと釣竿と魚籠ビクとを持つて出かけた、そして草の上の樹蔭によい場所があつたので、そこへしがマヽんで、釣ることよりも考へることをつゞけてゐた、ちつとも釣れない
行乞記:04 (三) (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)
しんしんと夕さりくれば城ヶ島の魚籠いけす押し流し汐満ちきたる
雲母集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
鰻を生けた魚籠うけのにほひもとろむ。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
小僧は十五六で、膝っきりの短い汚れた筒袖を着て、古い魚籠さかなかごをかかえていました。それをみて皆まずほっとしたそうです。
青蛙堂鬼談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)