“うけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ウケ
語句割合
34.4%
有卦24.7%
10.8%
8.6%
4.3%
3.2%
信用2.2%
2.2%
1.1%
1.1%
1.1%
受納1.1%
1.1%
1.1%
覆槽1.1%
評判1.1%
魚籠1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僧侶や牧師は非現代的な迷信の鼓吹者であり、そして最も彼ら老婦人にうけのよい僧侶や牧師は一種の幇間ほうかんに堕落している。
姑と嫁について (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
まるで、天からさずかり物のような今夜の使の話なのである。有卦うけに入るというのはこんなことだろうと独りで悦に入っていたのだ。
魚紋 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と云われ白翁堂は委細承知とうけをして寺をたちで、路々みち/\うして和尚があの事を早くもさとったろうと不思議に思いながら帰って来て
めた結果としてそう思うんです」と答えた時の私には充分の自信があった。その自信を先生はうけがってくれなかった。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
奇怪あやしきこととてひたすらにおそれ惑うも愚かなり。よくそのうけべきとうけべからざるとをわきまえて惑わざるをこそ、真に知の大なる人というべけれ」
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
「聞きましょうとも。僕がいてお差支さしつかえがなければ何事でもうけたまわりましょう。」
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
手腕うでは彼とて鈍きにあらず、人の信用うけははるかに十兵衛に超えたり。
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ここらあたりにもまた沢山たくさんの湯がわいておる。湯坪ゆつぼという村にはすじ湯、大岳おおたけ地獄、疥癬ひぜん湯、河原の湯、田野たのという村には星生ほっしょうの湯、中野の湯、かんの地獄、うけくち温泉というのがある。
別府温泉 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
ふみづかひ——それも恋路のうけあゆみ、へか——目守まもれば
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
はなやかに、巡礼衆がうけあゆみ
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
またはな佐久夜さくや毘賣を使はしては、木の花の榮ゆるがごと榮えまさむと、うけひて貢進たてまつりき。
ここに天照らす大御神詔りたまはく、「然らばみましの心の清明あかきはいかにして知らむ」とのりたまひしかば、ここに速須佐の男の命答へたまはく、「おのもおのもうけひて子生まむ
この年四月十三日に詩壇の耆宿きしゅくを以て目せられていた館柳湾たちりゅうわんが目白台の邸に没した。年をうけること八十三である。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「それ神の震怒いかりは不義をもて真理を抑うる人々に向って天より顕わる」とのパウロの言の如きは彼等の受納うけざる所である(羅馬書一章十八節)
そして心の中で、わが眷属は、分身は、性格の一面は、と想った。想う刹那せつなに、山々の方から健在のしるしのうけ答えが翁の胸をときめかすことによって受取られた。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
(一四の七一に「ペテロうけい」とある原語は、「アナセマ(詛)を言う」という字で、「自分の言う言葉に偽りがあるならば、我は詛われよ」、という強い誓いの文句です)
天の香山の小竹葉ささば手草たぐさに結ひて一八、天の石屋戸いはやど覆槽うけ伏せて一九蹈みとどろこし、神懸かむがかりして、胷乳むなちを掛き出で、ひもほとに押し垂りき。
学才は有ますし、人物は堅実たしかですし、それに生徒の評判うけは良し、若手の教育者としては得難い人だらうと思ふんです。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
鰻を生けた魚籠うけのにほひもとろむ。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)