“ちかい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
53.3%
20.0%
盟約4.4%
地階2.2%
盟誓2.2%
誓盟2.2%
誓約2.2%
地塊2.2%
地界2.2%
2.2%
知解2.2%
神誓2.2%
誓願2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
離るるとも、ちかいさえかわらずば、千里を繋ぐつなもあろう。ランスロットとわれは何を誓える? エレーンの眼には涙があふれる。
薤露行 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
城下ちかいを為すの恥を思わず、かえって忠貞をとらえて忌疑きぎを抱く。白映ペートルさかいを議す長崎の港、聖東ワシントン地をる下田のはま
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
この一夕いっせきのことを、後の史家は「越水おちみず会盟かいめい」といって、以後、関ヶ原戦後にまでつづいた豊臣家と上杉家との金石きんせき盟約ちかいは、実に、この時、両者のあいだに結ばれたものだといわれている。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
機械人間ロボットは、ひとりで上に動きだすはずはないのだ。いや、待てよ。地階ちかい倉庫そうこに、古い型の制御台が一つしまってあった。あれをだれかが使って、機械人間をあやつっているのかな
超人間X号 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そしてこの研究所の一番下の地階ちかいへおしこめてしまった。
超人間X号 (新字新仮名) / 海野十三(著)
姥 ああ、お最惜いとしい。が、なりますまい。……もう多年しばらく御辛抱なさりますと、三十年、五十年とは申しますまい。今の世は仏の末法、ひじり澆季ぎょうき盟誓ちかいも約束も最早や忘れておりまする。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
……鬼、畜生、夜叉、悪鬼、毒蛇と言わるる私が身に、袖とて、つまとて、恋路をふさいで、遮る雲の一重ひとえもない!……先祖は先祖よ、親は親、お約束なり、盟誓ちかいなり、それは都合で遊ばした。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
鯉七 忘れたか、つりがねがここにある。……御先祖以来、人間との堅い約束、夜昼三度、打つ鐘を、彼奴等あいつらが忘れぬうちは、村は滅びぬ天地の誓盟ちかい姫様ひいさまにも随意ままにならぬ。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
白雪 誓盟ちかいは、誰がしたえ。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
よつて天のヤスの河を中に置いて誓約ちかいを立てる時に、天照らす大神はまずスサノヲの命のいている長い劒をお取りになつて三段にち折つて
そこで天照らす大神は、「それならあなたの心の正しいことはどうしたらわかるでしよう」と仰せになつたので、スサノヲの命は、「誓約ちかいを立てて子を生みましよう」
大陸たいりく現今げんこんのように五大洲ごだいしゆうわかれてゐるけれども、地球ちきゆうけてゐた状態じようたいから、かたまりはじめたときには、たんひとつのかたまりであつたが、それが或作用あるさようのために數箇すうこ地塊ちかい分裂ぶんれつ
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
あたかもやみなる彗星ほうきぼしが、地界ちかいへ吸われていったように。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
約束とかちかいとか云うものは自分の魂を自覚した人にはとても出来ない話だ。またその約束をたてにとって相手をぎゅぎゅ押しつけるなんて蛮行は野暮やぼの至りである。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
彼らは心知解ちかいして中に聲あり、力あり
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
だが、般若丸の名刀が、さやだっしようとしたしゅんかんに、はッと気がついたのは(を見るなかれ)という御岳みたけ三日みっか神誓ちかいである。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
普門品ふもんぼん、大悲の誓願ちかいを祈念して、下枝は気息奄々えんえんと、無何有むかうの里に入りつつも、刀尋段々壊とうじんだんだんねと唱うる時、得三は白刃を取直し、電光胸前むなさききらめき来りぬ。この景この時、室外に声あり。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)