“倉庫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そうこ44.4%
くら40.7%
さうこ7.4%
おくら3.7%
ぐら3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
倉庫そうこ屋根やねもあんまりのその怒りように、まさかこんなはずではなかったと言うように少しあきれて、だまってその顔を見ていました。
シグナルとシグナレス (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
姫の両親ふたおやはそのために、毎日毎日新しいお話の書物を一冊ずつ買ってやったが、今は最早もはやその書物が五ツの倉庫くらに一パイになってしまった。
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
しかしつぎかた、おれはかへりゆく労働者らうどうしやのすべてのこぶしのうちにぎめられたビラのはし電柱でんちうまへに、倉庫さうこよこに、かぜにはためく伝単でんたんた、同志どうしやすんぜよ
人の居ない倉庫おくらの二階で開いてみますと、思いもかけない怖ろしい、胸がムカムカするような絵ばかりでしたので、私は二度ビックリしまして、直ぐにも御寺に返しに行こうと思いましたが
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
ですから、一朝資本が調ととのえば、あとは洪水の如く水が向いて来る。そのことを考えて、とりあえず、この広い光仙林のいずれかに、隠し倉庫ぐらを建築しなければならぬ。
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)